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未来ビジネス倉庫

新しいテクノロジーから生じる、世の中に感動と便利を提供するサービスを紹介するメディア

未来のための種をまく

3回に渡って連載した渡辺さん一家を主人公とする「ちょっと未来のストーリー」。描かれていたのは、AIやIoT、フィンテックなどの技術によって進化した社会やビジネスの姿でした。すでに技術としては実現可能でも、実際に市場に投入するには、さまざまなハードルがあります。私たちはどのように理想の未来をクリエイトしていけばよいのでしょうか。GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)の中で、決済を基盤に未来づくりを牽引する企業価値創造戦略統括本部 経営企画・新領域創造室の中山悠介室長に話を聞きました。

――室長を務めている経営企画・新領域創造室は、どのような役割を担っているのでしょうか。

中山:現在の当社のコア事業は、オンラインおよびオフラインでの決済です。経営企画・新領域創造室では、AIやIoT、フィンテックなどのテクノロジーが進化を遂げている中で、「ユーザーにとって利便性が高く、社会的価値も高い決済とは何か?」を常に問い、3年後、5年後のビジネスの柱をつくっています。決済にまつわるイノベーティブなサービスの創出を通して、未来のための種をまいています。

――そうした立場から、今回3話にわたって展開した「ちょっと未来のストーリー」について、どのような感想を抱かれましたか。

中山:3作とも興味深いですね。中でも「理想の決済とは何か?」という中核に触れていると感じたのが「未来動物園」のストーリーでした。
未来動物園では、来園者の渡辺さん一家は財布から一度もお金を出すことなく、支払いはアプリにひも付けられたウォレットによって行われます。またオンデマンド課金といって、自分たちが受けたサービスの量に応じて対価を支払っています。
財布からお金を出すという行為は、その都度時間を取られますし、ユーザーエクスペリエンス(UX)を妨げ、実は結構ストレスがたまる行為です。これはお金を受け取る店舗側も同じです。そんな中で決済に気を取られずに済むようになること、つまり「決済の無意識化」は一つの理想の形です。
また、今の動物園の入園料は定額ですが、入園後に1日たっぷり楽しむ人もいれば、短時間で帰る人もいます。パンダが目当てで来園したのに、混雑していて十分に見られずに終わることもあり得ます。受けたサービスの量や満足度は来園者によってそれぞれ異なるのであれば、サービスの量や満足度によって支払う対価が変わることがあってもよいのではないでしょうか。未来動物園のように「顧客に提供した価値に対して適切な対価を求める」ことが可能な決済システムは、未来に向けて可能性を感じました。

――「EV(電気自動車)のシェアリング」のストーリーについては、どう読まれましたか?

中山:自動車産業は業界の規模が大きく、これが実現すれば社会に与えるインパクトは相当大きなものになると感じました。すでにドイツでは、ブロックチェーンと最先端の通信技術や電力技術を融合させた全く新しい車の使い方が提案され、官民を挙げて実証実験が進められています。ここで描かれているストーリーと同じように、決済の自動化はもちろんのこと、EVをハブとした個人間の電力売買や、それに伴う超小額決済システムを構築しようとしています。
このストーリーが実現すると、電気の売買もこれまでのように大手電力会社との間で売り買いをするだけではなく、各人が発電をした電気を互いに売買しながらシェアし合うような形も可能になります。そうなると、決済が格段に複雑になっていき、それを可能にするシステムが必要になります。ドイツの実証実験では、ブロックチェーン技術を活用して個人と個人が直接データと価値をやりとりするP2P(Peer to Peer)のスキームが試されています。

――P2Pやブロックチェーン技術をはじめとする分散型台帳技術が決済の世界に与える影響について、どのような可能性を感じていますか。

中山:これらによって「決済の民主化」が実現すると考えられます。例えば、これまで国際送金をする場合、必ず金融機関を通す必要がありましたが、中小事業者や個人の間でも格段に安い手数料で直接やりとりができる可能性が生まれています。また、分散型台帳技術を活用した決済では、誰が誰にお金を払ったか取引記録が残るため、例えば自分が団体や個人に寄付をしたときに、その寄付がちゃんと相手に届いていることを仕組みとして保証することができます。
「体験型農業施設」のストーリーでは、主人公の渡辺さんが「アグリシェア」という市民グループの理念に共感し、アプリを通じて決済が行われる様子が描かれていました。

――現実社会でも決済の無意識化や高度化、民主化が進んでいくのでしょうか。

中山:ストーリーの中で描かれていることは、技術的にはすぐにでも実現可能です。ただし実際に社会で普及するまでには、大きく3つのハードルがあると思います。
1つ目は、私たち決済ビジネスに関わる側が、こうした技術を導入するメリットや価値をユーザー目線で具体化する、あるいはユーザー自身が、その便利さやメリットに気づき、ニーズとして顕在化する必要があります。
2つ目は、新しい決済の仕組みの導入および運用するときに掛かるコストについて、誰がどの水準まで負担すべきか社会的な合意形成が不可欠だということです。
3つ目は、決済の技術は信頼性が100%でなければならないということです。ここで描かれてきた技術やスキームが、広く津々浦々で日常的に使われるようになるためには、技術的な改善点や検証ポイントが残っています。
技術力を高めることはもちろんのこと、新しい技術やサービスの魅力をいかにユーザーにお伝えして合意形成を得ていくかも、私たちの大切な役割だと思っています。

――GMO-PGは今後、どのような価値を提供していきたいと考えていますか。

中山:私たちのユニークな立ち位置は、決済を通じてお客様の日々のビジネスに併走していることです。当社は、経営者に非常に近いレベルで、お客様のビジネス上のダイナミズムを正確に把握できていると自負しています。そのため決済はもちろんのこと、決済データを基にファイナンスに関する適切なアドバイスや、マーケティングに関するご提案をすることができます。
具体的な例を挙げると、アメリカで始まったトランザクションレンディングを、かなり早い時期から日本に導入したのは当社でした。このように、決済そのものの変化や、決済データを活用した最先端の技術やサービスについても常に把握し、新しい価値の提供につなげていきたいと考えています。
領域を問わず、これから新規事業に取り組もうとしている方は、従来の常識にとらわれない新しいビジネスモデルを創出しようとしていると思います。その際に、決済の部分を私たちがしっかりと引き受けて「守り」を固めた上で、ビジネスのイノベーションを実現するための「攻め」のお手伝いもしていきたいと考えています。

プロフィール:
中山悠介
企業価値創造戦略統括本部
経営企画・新領域創造室 室長

新卒で大手総合商社へ入社。その後、大手外資系戦略コンサルでビジネス戦略の提言やマネジメントを行う。
現在は、GMOペイメントゲートウェイで世界中の新しいビジネスモデルや最先端の技術を拾い上げ、将来の成長エンジンとなる新規事業を創出している。

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協力:JBpress