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CAMPFIREが考える、クラウドファンディングにおける決済体験の重要性 -執行役員CPO大橋 桃太郎氏インタビュー【前編】

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「GMOペイメントゲートウェイさんの方のほうが、CAMPFIREよりもCAMPFIREに詳しいのでは?」
そう話すのは、国内最大手クラウドファンディングサービス『CAMPFIRE』で最年少執行役員を務め、プロダクトマネジメント責任者を務める大橋桃太郎氏。

CAMPFIRE様は、GMOペイメントゲートウェイ(以下、GMO-PG)のシステムを通じて、12種類もの決済手段をユーザーへの選択肢としてご用意されています。
『CAMPFIRE』はなぜそこまで決済体験にこだわるのか。コロナ禍におけるクラウドファンディングの位置づけの変化、さらなる未来にかけるCAMPFIRE様の理念やサービス哲学、GMO-PGとの具体的なかかわり方まで、大橋氏へのインタビューを前後編でお届けします。

『一人でも多く一円でも多く、想いとお金がめぐる世界をつくる。』CAMPFIREが資金調達の「市民権」を得た

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事業内容を教えていただけますでしょうか?

CAMPFIREは2011年設立のクラウドファンディング事業を展開している会社で、今年で11年目を迎えました。購入型クラウドファンディングの『CAMPFIRE』をはじめ、寄附型クラウドファンディングの『GoodMorning』、継続課金型コミュニティプラットフォームの『CAMPFIRE Community』などを運営しています。

これらのサービスに共通しているのは"あらゆる資金需要に応えていきたい"という想いです。我々は『一人でも多く一円でも多く、想いとお金がめぐる世界をつくる。』を経営のミッションに掲げているのですが、さまざまな資金需要を抱える企業や個人のプロジェクトに対応できるよう、幅広いサービスをご用意しています。

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大橋さんはどのような経緯でCAMPFIREに参画されたのですか?また、これまで特に印象に残っているプロジェクトはありますか?

エンドユーザーに近いサービスに携わりたい、社会的なインパクトの大きいサービスをやりたいと感じたのが理由です。入社は2017年、代表の家入さんに直接DMを送ってからのご縁です。

自分が担当したプロジェクトはみな愛らしいですが、印象深いプロジェクトを選ぶとしたら『モテたい高校生が作るゲーム 「天穹の境界線」応援プロジェクト』でしょうか。高校生のころ「Up to You.」というイベント団体を運営していたので、"学生を応援しがち"なところはあるかもしれません。

コロナ以前と以後でクラウドファンディングに対する風向きは変わりましたか? ある意味の"市民権"を得るようになったとお聞きしました。

まだ手放しに喜べる状況ではないと思いますが、コロナを契機に知られるようになったのは事実です。どちらかというと、より大勢の方が"クラウドファンディングを使わざるを得ない状況になった"といえるでしょう。

外部環境の変化によって、クラウドファンディングでなんとか耐え凌いだ店舗さんや、逆に先進的な事例を作れたケースなど、本当にいろいろなプロジェクトが出てきました。そういう社会情勢もあってメディアに取り上げていただく機会も増え、クラウドファンディングという資金調達手段が多くの方に身近になったと思います。

支援者の属性は本当に多種多様。ミッション実現のために、12種類もの決済手段を導入。

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▲CAMPFIRE様における決済手段。CAMPFIRE様決済画面より。

支援者が決済手段を選べず支援を諦めないように、決済手段を充実されたと伺いました。具体的に教えてください。

ミッションはただ掲げるだけでなく、実際にあらゆる意思決定に絡めていますが、その表れの一つだと思います。
CAMPFIREの支援者は限られた属性の人に閉じず、全国各地の10代から70代以上まで年齢を問わず多くの方にご利用いただいています
「私はいつもクレジットカードで決済しています」という方もいれば、「PayPayしか使いたくない」「楽天ポイントが貯まるなら支援したい」「ネット決済は難しいから銀行振込に対応して欲しい」という方までさまざまです。

決済習慣は支援者により多種多様なので、"自分に適した決済手段が用意されていないから支援を諦める"ということがあるなら、そうした体験はミッションに反していると思います。ですので、決済手段を幅広くご用意することで、支援者にとってストレスない体験を提供するという選択は、必然的な流れだったと考えています。

『CAMPFIRE 統計データ』より

よいECの体験設計を学びながら、クラウドファンディングの「時限性」を魅力化する

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理想の体験を届けるにはサービス全体を俯瞰した設計が重要だと思います。どのような意識で決済を含むCAMPFIREの体験設計をされているのでしょうか?

2つ方針があります。1つ目に、クラウドファンディングで支援する体験は、ECに似ています。ECが普及する中でよりよい体験をお客様に届けるためにこれまで途方もない数の試行錯誤が繰り返された結果、今の簡単で便利なECがあります。ECにおける理想の体験と通ずるところもあるはずで、「よいECから積極的に学んでいくべき」だと考えています。

一方、クラウドファンディングは市場が生まれてまだ11年弱。国内だとCAMPFIREの歴史イコールほぼ市場の歴史です。そんな萌芽期のクラウドファンディング市場がこれまでどこにリソースを集中してきたかというと、プロジェクトオーナーさん側、つまり資金需要を抱えている方の獲得に奔走してきました。

CAMPFIREではGMV(Gross Merchandise Value)という流通取引総額を重要視しているのですが、そのすべての出発点がプロジェクトで、初期は必然的にプロジェクトオーナーさんの獲得にリソースが注がれがちでした。こうして歩んできたCAMPFIREが、一定の認知を獲得し「支援者さんにもよい体験を届けていこう」と十分なリソースを当てられるようになったのは比較的最近の話です。

そんな中で支援者の体験を良くするための活動に一つ一つ取り組んでいて、そこで継続的に我々をサポートくださってきたのがGMO-PGさんです。

少ない工数で支援者向けに決済手段を網羅的に導入するためには、決済手段の種類や周辺のユーザー体験を継続的にアップデートし続けてくださるGMO-PGさんが必要不可欠でした。支援者の判断軸である「決済の体験」をスピード感をもってアップデートできるからこそ、EC業界が積み上げてきたtoC向けの世界観を愚直に追従することができています。早くその背中に追いついていきたいですね。

そう言っていただけて嬉しいです。クラウドファンディングとECの体験、敢えて相違点を挙げるとしたらどのような点があるのでしょうか?

その相違点を魅力として最大化するというのが2つ目の方針です。

ECとクラウドファンディングの大きな違いは「時限性」、つまり決済可能な時期が限られているという点です。プロジェクトは期間が限られているわけですから、"いま支援しないと一生そのリターンは得られないかも"という特殊な消費体験を含んでいます。ここがクラウドファンディングの決済体験の面白いところです。

また、支援者は「未来に得られるもの」にお金を払うわけであり、現在手に入るものが対象ではありません。ECなら購入後ほどなくして商品が手元に届きますが、クラウドファンディングはもっと未来に向けてお金を払っていただいている。こうしたクラウドファンディング独自の魅力を我々が見定めて拡張していきたいというのが、体験設計をする上で重要だと考えています。

前編では、大橋氏の経歴やクラウドファンディングの現在、多様な決済を取りそろえる背景やCAMPFIREの体験設計についてお話いただきました。
後編では、GMOペイメントゲートウェイと関わりや、プロジェクトオーナーの本気に報いるためのたゆまぬ工夫について、大橋氏と『CAMPFIRE』リードエンジニアの生沼佑樹氏に深堀りしていきます。
後半はこちら

GMOペイメントゲートウェイ株式会社について

ネットショップなどのオンライン事業者、NHK、国税庁や東京都等の公的機関など10万店舗以上の加盟店様に、総合的な決済関連サービス及び金融関連サービスを提供しています。決済サービスを中心に、加盟店の成長に資する付加価値サービス、金融技術を活用した決済手段や資金ニーズに対応するサービスを提供し、年間決済処理金額は9兆円を超えています。(2022年3月末現在、連結数値)
株式会社CAMPFIRE様へは、2013年よりクラウドファンディングのご支援者様が決済される際のシステムを提供。現在12種類の各種決済手段をPGマルチペイメントサービス経由でご導入いただいております。
今後もご期待に沿えるよう、サービスの改善・拡充を行って参ります。

後半はこちらからご覧いただけます。

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総合的な決済サービスPGマルチペイメントサービス

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お客様導入事例

(by あなたのとなりに、決済を編集チーム)

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