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エンジニアのマネージャーに聞く、新卒入社からの10年~決済×セキュリティの知見を深め、新プロダクトを牽引するまで~

エンジニアのマネージャーに聞く、新卒入社からの10年~決済×セキュリティの知見を深め、新プロダクトを牽引するまで~


2015
年にGMOペイメントゲートウェイ(以下、GMO-PG)に新卒入社した米山。エンジニアとして未経験でスタートし、サービス開発・運用や、セキュリティ監査、新プロダクトの開発主担当など多岐にわたる業務に携わってきました。今ではグループ会社のGMOイプシロンのサービスの開発を管轄する、イプシロンサービス室室長(マネージャー)として複数のシステムのマネジメントを担う米山の、仕事観や今後の展望に迫ります。

【略歴】

  • 2015年 GMO-PG新卒入社。オンライン総合決済サービス「PGマルチペイメントサービス」の開発・運用を担当
  • 2017年 セキュリティ室へ異動。PCI DSS、AWS、ペネトレーションテスト業務を担当
  • 2020年 関連事業サービス部 イプシロングループへ異動。GMOイプシロンの次世代決済サービス「fincode byGMO」の開発をリード
  • 2022年 関連事業サービス統括部 イプシロンサービス部 次世代決済グループ課 課長就任。担当システムのマネジメントを担当
  • 2024年より 関連事業サービス統括部 イプシロンサービス室 室長

化学専攻から決済システムの世界へ。成長産業に見出した可能性

化学専攻から決済システムの世界へ。成長産業に見出した可能性
──現在イプシロンサービス室の室長を務める米山さんの、仕事内容を教えてください。

私はグループ会社のGMOイプシロンの3つの決済サービス「イプシロン決済サービス」「fincode byGMO」「日本郵便スマホ割」の開発・運用を担当するチームのマネージャーを務めています。8人のメンバーで構成されるチームを率い、サービスごとに担当を分けて運営しています。
チームの主な業務は、既存のお客様からの問い合わせやサポート対応、要望に応じた機能の追加開発です。GMOイプシロンの目標達成に貢献できるような機能追加にも注力しており、常に複数の案件が同時進行している状態です。
マネージャーとしての具体的な役割は、お客様の要望や営業メンバーの提案による新規案件や改修案件に対して、実現可能かどうかを見極め、優先順位をつけて調整・実現することです。また、複数のチームと連携が必要な仕事も多いため、チーム間の橋渡し的な役割も担っています。特にGMOイプシロンの企画・営業メンバーとは密に連携を取り、機能開発や来期の計画などについて相談しながら業務を進めています。

──新卒入社当時はエンジニア未経験だったそうですね。エンジニアをめざしたきっかけと、GMO-PGを選んだ理由を教えてください。

大学では化学を専攻していましたが、実験や研究を仕事にしていくことに興味が持てず、専攻の就職先候補として挙がる化粧品メーカーなどは自分には合わないと考えていました。
そんな中でエンジニア職を知りました。正直に言うと「エンジニア」という言葉にかっこよさを感じたことが、この道を選んだきっかけです。
GMO-PGを選んだ理由は、会社説明会で感じた可能性の大きさです。右肩上がりで伸びている業界・会社であること、そして社長が熱い言葉を語る姿に惹かれました。

誠実に課題と向き合い、未経験からマネージャーに成長

誠実に課題と向き合い、未経験からマネージャーに成長
──入社後はどのようなキャリアを歩んできましたか?

入社後は希望していたGMO-PGの主力サービスである「PGマルチペイメントサービス」の開発・運用チームで経験を積み始めました。当社では若手にも積極的に責任ある仕事を任せる文化があり、2年目には関連サービスの主担当を任され、大きな成長機会となりました。
その後、クレジットカードを扱う決済システムを開発するうえでセキュリティの知識や技術が不可欠であることを踏まえ、セキュリティ室へ異動となりました。ここでは、クレジットカード業界のセキュリティ基準であるPCI DSSの監査対応や、クラウドサービスの社内導入などを担当しました。
約3年間セキュリティ室で経験を積んだ後、システム開発を希望してイプシロンサービス室へ異動。スタートアップ向けのオンライン決済インフラ「fincode byGMO」の立ち上げに関わり、課長職を経て現在に至ります。

──実績を積んで、新しい決済インフラの立ち上げを任されたのですね。複数の部署を経験したことで得られた学びについて教えてください。

異動の度に新しい知識を得られたことはもちろん、システム開発を多様な視点で見られるようになりました。特に、セキュリティ担当時代にGMO-PGの全サービスを横断的に見る経験をしたことで、その後はセキュリティにおいて必要な対策を事前に考慮して開発を進められるようになりました。

──様々な経験を経て現在はマネージャーとして活躍していますが、未経験からエンジニアとして成長するために意識していたことはありますか?

システムを開発したいという気持ちはありましたが、「将来こうなりたい」という明確なイメージはなく、また周りと比較して飛びぬけた能力やスキルが自分にあったとも思っていません。ただ、目の前の仕事に対してがむしゃらに、誠実に取り組み続けたこと、そして粘り強い性格が、今の立場に導いたと思います。
研修などで基礎的な知識を詰め込みつつ、GMO-PGには、決済のスペシャリストはもちろん、専門的なスキルや知識を持った方がたくさんいます。その方々と一緒に仕事をすることで、多くのスキルを吸収できたと感じています。
また、既存システムのナレッジや、過去トラブル事例を共有しあうオープンな環境があり、各チームが協力的で必要な情報を共有してくれる社風も、未経験からのキャッチアップを支えてくれました。

新サービス開発への挑戦──積み重ねた経験が成功へ導く

新サービス開発への挑戦──積み重ねた経験が成功へ導く
──順調にステップアップしているように思いますが、過去には失敗経験もあったと聞いています。

はい。失敗はたくさんしてきましたが、そのなかでも開発担当としてとりわけ大きな失敗を経験しています。自分が作成したプログラムの不具合によってお客様にご迷惑をおかけするトラブルを起こしてしまいました。
営業など他部門も巻き込む事態となり大きな責任を感じました。もちろん、厳しく注意を受け、同じことを二度と起こさないよう対策を講じるよう求められました。しかし、周囲の方々は批判的な態度をとったり、個人に責任を押し付けたりすることなく、温かく接してくれました。先輩や直属の上長からは「米山さん一人のせいではない」「今後は困ったら早めに相談するように」と前向きな声もかけてもらいましたし、システム本部の本部長からも直接「これからも開発をお願いしたいので、起こったことをもう一度起こさないよう対応など考えてみてほしい」と励まされました。
この経験から、分からないことや不安なことは早めに相談し、周りの人たちに協力を仰ぐことが自分のためにも会社のためにもなると学びました。また、マネジメントにおいてもメンバーの立場に立って考え、丁寧なコミュニケーションを心がけています。日ごろから積極的に声をかけるようにしたり、チーム内で会話しやすい雰囲気作りも心がけています。

──イプシロンサービス室に異動して半年後に、新サービス「fincode byGMO」立ち上げの主担当に任命されましたね。どんな点に苦労しましたか?

新しいプロダクトの開発において、ベンチマークとなる他社プロダクトがあり、新規事業開発チームや営業など様々な部署から高い理想を求める要望や異なる意見が出される中で、それらをまとめつつ、セキュリティや性能など、決済システムならではの要件を両立させることに苦労しました。
この規模の開発にしては期間がとても短く、要望や課題に対しては、優先順位を明確にし、一部の機能は後のフェーズでリリースすることを提案したり、代替手段を提示したりすることで対応しました。

──新サービスは企画から約1年という、短期間でリリースに至りました。成功の要因は何ですか?

クラウド環境で稼働させたことでスケジュールを大幅に短縮することができました。これはセキュリティ室でのクラウドサービス導入の経験が活きました。また、以前担当していた「PGマルチペイメントサービス」の実装を参考にしながら開発を進められたことも、短期間でのリリースを可能にした要因の一つです。
このプロジェクトで実感した当社の良いところは、各チームが協力的な点です。手を上げたら経験豊富なメンバーが力を貸してくれますし、他のチームのシステムであっても必要に応じて参照させてもらえる環境があり、それぞれの知見を活かし合える文化が根付いています。
このような環境があったからこそ、新しいサービスの開発においても、既存の資産や同僚の知見を有効活用しながら効率的に進めることができました。
無事にリリースし、最初のお客様が実際に決済を行い、売上が立った瞬間は感動的でしたね。現在では莫大な決済が流れるサービスに成長し、自分たちが作ったものが世の中の役に立っているという実感が得られ、非常にやりがいを感じています。

マネージャーとなり広がる視野。技術をさらに磨きながら、手も動かし組織の成長を支える

マネージャーとなり広がる視野。技術をさらに磨きながら、手も動かし組織の成長を支える
──米山さんはプレイングマネージャーとして活動しています。マネジメントも担うようになってから自身の変化を感じますか?

マネージャーになってから最も大きく変わったと感じるのは、視野の広がりです。以前は自分の担当するサービスだけを見ていましたが、GMO-PGやグループ会社全体のサービスの住み分けや、システム部全体の生産性向上について考えるようになりました。また、他チームとの知識共有や、新卒社員の成長を見守ることが自身のモチベーションにもなっています。
マネジメントだけでなく「エンジニア」としての専門性も大切にしています。この背景には、私が配属した時の先輩の姿が強く影響しています。自らが担当のサービスを熟知していることで、障害やトラブル時の対応スピードも早められますし、チームメンバーが抱える課題もより深く理解できると考えています。

──今後の目標や、挑戦したい技術を教えてください。

現在、私のチームは「fincode byGMO」システムに企業間決済の機能を追加し、提供するという大型案件に取り組んでいます。この案件をチームメンバーと共にクリアすることが直近の目標です。メンバー一人ひとりに達成感を抱いてもらい、成長の機会としてほしいと考えています。
技術面では、AIの活用に強い関心を持っています。既に開発・運用作業の一部でAIを活用し始めており、クラウドサービスが提供するAI機能なども取り入れながら、段階的にAI導入を進めていく計画です。
さらに、組織の拡大に伴い、次世代のリーダーを育成することも重要な課題だと認識しています。新しいメンバーの増員やリーダーの育成を通じて、組織の成長を支えていきたいと考えています。
エンジニアとしての専門性とマネジメントスキルの両方を磨きながら、会社全体に良い影響を与えられる存在になっていきたいです。

※記載内容は2025年1月時点のものです。

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(by あなたのとなりに、決済を 編集チーム)

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