「PGマルチペイメントサービス」の概要について聞きたい。

2008年から提供しているEC向けの決済サービスで、開始から10年以上が経過した。クレジットカードやコンビニ決済など30種類以上の決済手段を取りそろえている。

主な特徴は四つある。さまざまな決済手段を一括導入できるため、通販・ECサイトの利便性が高まり、売り上げアップにつながる。また、契約を一本化することで複数の決済の締め日や入金日が統一できる。これにより入出金管理の手間を削減できるほか、複数の決済手段や機能を一つの管理画面で一元管理できるのも特徴だ。オプションで最短2営業日後に入金する早期入金サービスも利用できるようにしている。

本年秋からは、「口座直結決済」の提供を開始する。

ユーザーがECの決済時に口座情報入力と認証を行うと、購入代金を口座から直接引き落としができるようになる。EC事業者は金融機関と個別に契約・接続する必要はない。100を超える金融機関の口座に対応する。

総合決済サービス「PGマルチペイメントサービス」の決済手段として提供するため、EC事業者はクレジットカード決済や後払い決済サービス「GMO後払い」とともに、「口座直結決済」を一括してECサイトに導入・管理することが可能となる。

GMOペイメントサービスが提供する「GMO後払い決済」については。

「PGマルチペイメントサービス」として、同じ営業担当者がグループ会社の決済サービスも提案できることは大きな強みだ。当社は、決済代行だけではなく、EC事業者が抱える課題を解決するためにさまざまな決済サービスを提供し、それが差別化につながっている。

スタートアップ向けの決済インフラ「fincode（フィンコード）byGMO」の提供を開始した。

スタートアップのサービス公開前後に生じる決済領域の隠れた課題を解決できるサービスで、GMOイプシロンが提供する。事業フェーズの進展に伴い、求められる拡張的な価値をシームレスに提供する。初期費用や月額利用料、アカウント維持費用や振込手数料など見えないコストを徹底的に排除し、決済取引額の3・6％ですべての機能を利用できる。

サポート体制については。

業種・業態別に専門の営業部隊を構築し、課題に対して的確な提案ができ、ニーズに対応したカスタマイズが可能となる。導入して終了というわけではなく、定期的にコンタクトを取りながらコミュニケーションをとっている。

日々の業務におけるサポート体制も充実させている。HDI格付けベンチマークの「クオリティ格付け」で、最高評価である三つ星を5年連続で獲得している。さらに、電話・メール・チャットツールなどマルチチャネル対応で評価されたのは決済代行業では初めてだ。

品質が評価された項目は、サービス体制、コミュニケーション、対応スキル、プロセス／対応処理手順、困難な対応――の5つ。

サポートセンターの運営やパートナー（従業員） のマネジメントなどを総合的に評価する認証制度「HDI五つ星認証プログラム」においても2回連続で五つ星認証を獲得している。

今後の取り組みについては。

世の中に対応した決済手段・オプションサービスなどをいち早く提供していく。例えば、店舗も運営するECが、双方で同様の決済手段を利用したいというニーズなどにも積極的に対応したい。

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