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決済サービスの土台をつくる──25%営業利益成長を支えるインフラエンジニアの視点

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2015年にGMOペイメントゲートウェイ(以下、GMO-PG)に入社し、決済サービスの“土台”をつくるインフラ部門を率いる福田。サーバー選定から資源配分まで、多様なプロダクトを横断し安定稼働を支えています。“縁の下の力持ち”として全体を見渡すからこそ実感できる、インフラエンジニアならではの奥深さと仕事の魅力に迫ります。

【略歴】

  • アプリケーションエンジニアとしてキャリアを始める。IPAデータベーススペシャリスト取得
  • 2015年10月:GMOペイメントゲートウェイ株式会社 入社。データベースエンジニアとしてサービスインフラの設計、調達・設定、運用を担当
  • 2020年4月:課長に昇進し、約8名のメンバーをマネジメント
  • 2021年10月~:現職。2つのグループ13名のメンバーをマネジメントし、サービスインフラの安定稼働を提供

決済サービスを支えるインフラ基盤の設計・構築の特徴

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──まずは、現在の業務について教えてください。

GMO-PGが提供する多くのサービスを対象に、インフラの設計・構築・運用全般を担当しています。いわば「アプリケーションが正しく動くための土台」をつくるのが私たちの役割です。(当社ではクラウド環境もオンプレミス環境※も利用していますが、私の担当はオンプレミスです)
たとえば、サーバーやネットワーク機器の選定、仮想化環境の設計、リソース配分、OSのセットアップ、ラック設置など、インフラに関するすべての工程に関わります。サービス特性に応じてCPUやメモリを調整するなど、リソース最適化も重要です。
また、1つの物理サーバーに複数の仮想サーバーを立てることも多く、それぞれの処理内容(バッチ、API、Webなど)に応じてCPUやメモリを調整するなど、細かな最適化も重要な仕事です。

※サーバーやソフトウェアなどのITシステムを、企業が自社施設内で所有・運用する形態

──決済サービスを支えるインフラ基盤の設計・構築を行うなかで、決済サービスならではの特徴はありますか?

24時間365日稼働し続けることを前提としながら、複数の決済サービス会社(クレジットカード会社や金融機関、〇〇Pay提供会社など)と常時接続する必要があります。インターネット接続だけでなく、カード会社との専用線接続も必要となり、これが他のサービスとは異なる特徴です。セキュリティ面については、クラウドとオンプレミスで特別な制約の違いはありませんが、データの管理責任の観点から、当社ではオンプレミスを選択することが多くあります。オンプレミス環境で自社のコントロール下にシステムを置くことで、より柔軟な対応が可能になるというメリットがあるからです。ただし、小規模なサービスを素早く開始する必要がある場合などは、状況に応じてクラウドも活用しています。

GMO-PGとの出会いが、インフラエンジニアへの可能性を拓く

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──前職ではアプリケーションエンジニアだったとのことですが、どのような経緯でインフラエンジニアに興味を持ち、GMO-PGに転職を決めたのでしょうか?

前職では金融系のアプリケーションエンジニアとして働いていたのですが、データベースにも触れる機会があり興味を持ちました。理解を深めるために「IPAのデータベーススペシャリスト※」の資格も取得したうえで、「Oracle Database」の勉強を続けていました。
そして、ある時そのデータベースの知識で困っていた同僚を助けることができました。もともとの興味がさらに膨らみ、データベースの専門性を高めたいと考えて転職活動を始めました。

初めからインフラエンジニアを目指していたわけではなかったのですが、GMO-PGではデータベースに限らずインフラ全般に携われることができ、アプリケーション開発の経験も活かしながら、システム全体を見渡せる立場になれる点に魅力を感じました。他社ではアプリケーションエンジニアとしての経験が注目される中、GMO-PGは私のインフラやデータベースへの関心を汲み取り、インフラエンジニアとしての可能性を提示してくれました。その提案に、自分のキャリアの幅が広がる可能性を感じ、入社を決めました。

※情報処理推進機構(IPA)が実施する情報処理技術者試験の一つで、データベースに関する固有技術を活用し、情報システムの企画、要件定義、開発、運用・保守において中心的な役割を果たせる専門知識・スキルを証明する国家資格

──インフラエンジニアとして働き始めて、主にどのような仕事を経験しましたか?

入社後、最初に担当した大きな案件は、グループ会社のSMBC GMO PAYMENTが提供する「SMBCマルチペイメントサービス」の案件でした。サーバーやネットワークといったインフラの基礎に加え、データベース領域まで含めて設計・構築を一貫で担うことで、エンジニアの視野が格段に広がりました。入社して半年ほどという時期でしたが上司に任せてもらい、すべてを担当することになったことで多くの学びのある経験をさせてもらいました。

その後2019年、GMO-PGのオンライン総合決済サービス「PGマルチペイメントサービス」の大規模データベース更改を担当しました。長時間のシステム停止が許されない条件下で、システムを稼働させたまま移行する方式を選択しました。しかし、移行用ソフトウェアで長時間稼働すると不具合が発生することが判明。移行の開始タイミングを移行日ギリギリにし、稼働時間を最小限にとどめることで乗り越えました。
必ずしもスマートな方法ではありませんでしたが、限られた時間とリソースの中で移行を成功させるための最善の判断だったと考えています。

任せて育てる。チームの力を信じるマネジメントの距離感

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──サービスインフラ部のメンバー構成を教えてください。

現在、サービスインフラ部は私を含め14名で構成されており、主にキャリア採用者が中心ですが、年齢構成は幅広く、新卒入社時に「サーバー構築をしたい」という思いからサービスインフラ部を希望し活躍しているパートナー(社員)もいます。仕事の進め方としては、各メンバーはアプリケーションチームと早期からプロジェクトに関与し、システム全体の目的や構造を理解したうえで、最適なインフラ構成を提案・構築しています。単なる支援ではなく、同じ目線で成果に責任を持つ「共創型」のスタイルです。

──アプリケーションチームと連携することが多いのですね。仕事の進め方を教えてください。

仕事の進め方としては、営業からアプリケーションチームに案件の相談が入り、その後インフラチームに対して見積もりの依頼が届きます。インフラ側では、必要なサーバーやデータベース、ネットワーク機器などの構成を検討したうえで見積もりを作成し、スケジュールを調整。要件定義が承認されると発注手続きを経て、データセンターでの環境構築へと進みます。

また、アプリケーションチームだけではなく、各サービスのプロジェクトマネージャー、セキュリティチーム、営業など多くの方々とやりとりするため、コミュニケーションも重要な仕事です。特に相手の立場に立って考える力がすごく大切で、それぞれのチームの視点から最適な判断、実装をするために、設計書上のテキストコミュニケーションだけでなく、対話をしっかりするようにしています。

──これまでの実績として、とくに印象に残っている出来事はありますか?

2024年11月、「統合データベース更改」というプロジェクトで、「GMO-PG社長賞」をチームで受賞できたことはとても印象に残っています。このプロジェクトは2023年から始まり、機器選定から性能検証、移行設計まで、約1年をかけて取り組みました。その結果、旧データベースと比べて処理性能が大幅に向上し、データ容量も十分に確保されました。これにより、当社の「PGマルチペイメントサービス」の拡張性が高まり、より安定した取引基盤を構築することができました。

プロジェクトでは、機器選定や性能検証はチームメンバーが担い、私はスケジュール管理や工程の最適化など、プロジェクトマネジメントの面で貢献しました。メンバーたちは担当としてインフラエンジニアの醍醐味を味わいながらも、骨の折れる作業をしてくれて、本当に頑張ってくれたと感じています。

技術とビジネス視点を両立するGMO-PGインフラの未来像

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──技術視点に加えて、ビジネス的な視座も必要なのでしょうか?

必要ですね。私たちの設計は、ただ動けばいいわけではありません。会社の経営目標である「営業利益25%成長」を見据えた意思決定が求められます。

たとえば、データベースの選定一つとっても、性能・安定性・拡張性・コスト・障害時の対応スピードなど、さまざまな軸で検証しなければなりません。実際にベンダーの環境で性能テストを実施し、切り替えの速さなども事前にチェックしています。
インフラは"大きな金額がかかる領域"でもあるので、経営層に対して直接説明することも多いです。最適解を導くためには、技術とビジネス、両方の言語を話せることが大切です。

──事業の拡大を支えるエンジニアとしての役割が求められるのですね。インフラエンジニアとして、GMO-PGで働く魅力はどんなところですか?

企業が成長するフェーズで、サーバー設置からアーキテクチャ設計、改善提案、そしてリリース後の運用までを一貫して担える点が最大の魅力です。課題解決にあたっては課題そのものだけでなく、置かれた状況を踏まえ、限られたリソースの中でどう解決するかを考えるおもしろさがあります。さらに、それぞれの選択が事業全体にどのように影響するかまで見据える必要があり、責任を伴います。一方で、自分たちが採用した技術によって事業拡大に貢献できることは、自身の成長スピードを加速させてくれます。

──最後に、採用候補者の方にメッセージをお願いします。

先ほど触れたように、私たちは常に相手の立場に立ってインフラを考えます。その姿勢と、技術力とビジネスを両輪で動かす主体性を持つ方と、決済インフラを進化させていきたいと思っています。
共感いただける方と、ぜひ一緒に働きたいです。

※記載内容は2025年7月時点のものです

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(by あなたのとなりに、決済を 編集チーム)

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