Powered by

新規事業を成功させる|成功と失敗のパターンとは?

article-084_top.jpg

市場が絶えず変化し人々が求めるものが変わり続けているなか、企業規模にかかわらず、成長させていくためには新規事業の創出が求められます。
数えきれないほどの事業が生まれ、成功したものも、結果として振るわず終わるものもあります。
その中でも、これは成功しているといえる新規事業にはジャンル問わず実は共通したパターンがあります。
これをやれば必ず成功すると言い切れるものはありませんが、どのようなプロセスで新規事業を行えば失敗の可能性を減らし成功のチャンスを生み出せるのか、パターンを知ることで新規事業が成功する可能性を上げておくことは重要です。

1.新規事業に成功するポイント

まず初めに、新規事業に成功する基本的なポイントとして、次の4つをあげることができます。

  1. ターゲットが明確である
  2. 市場のニーズを的確にとらえている
  3. 人材の育成と採用を行っている
  4. ビジネスモデルの検証サイクルが迅速

成功するにはビジネスを行う市場を見極め、誰に向けたビジネスを行うのかをあらかじめ明確にし、そこで成功するために人材を的確にアサインし育成します。そのうえで、事業開始後も結果をスピーディーに検証、改善していくことが非常に重要になります。
新規事業を成功に導く4つのポイントについて詳しく見ていきましょう。

1-1.ターゲットが明確である

誰に対してビジネスを行うのか。ターゲットを明確にすることが非常に重要です。それは、消費者に対しても法人に対しても同じです。
ターゲットを明確にするために最も重要なことは、具体的にターゲットをイメージし定義することです。例えば「男性」、「20代」と属性で決めるのではなく、「週末山登りに行く男性」、「3人家族で、キャンプによく出かける」など、行動に紐づいた具体的なイメージを言語化する必要があります。また、これらのターゲットがどれくらいいて、どれくらい自社が提供するプロダクトやサービスに興味を示してもらえるか、ターゲットを具体的に知ることが重要です。

買ってくれる人、利用してくれる人がいないのであれば、新規事業が成功することはありません。

1-2.市場のニーズを的確にとらえている

人々の生活は目まぐるしく変わっています。その中で必要とされるものも変化し続けています。新規事業を展開する上では、そもそも需要があるのか、市場調査を適切に行うことが求められます。市場規模が小さくても大きくても、今そこで新規事業を行うべきか判断する上で、ニーズを把握しておく必要があります。

1-3.人材育成と採用を積極的に行っている

新規事業においても、そのビジネスを成功させるためにはそのビジネスを行う「人」が重要です。人材の育成とチームのモチベーションを高める環境が求められます。

新規事業は言葉の通り、新しいことにチャレンジします。そこには楽しさはもちろんありますが、生みの苦しみも同時に存在します。その中で事業を成功に導くのはやはり「人」です。特に大きな組織の中で新規事業を始める場合、他部署からの協力体制についても考えておくとよいでしょう。

1-4.ビジネスモデルの検証サイクルが迅速

リーンスタートアップという開発マネジメント手法があります。コストをかけすぎず最低限の製品やサービス、機能を持った試作品を素早く市場にリリースし、顧客からのフィードバックに迅速に対応していくことで、試作品の精度を上げていきます。

新規事業すべてが、この手法をとる必要はありませんが、現代においてスピードは一つの成功のカギとなります。
新規事業は販売当初から必ず市場にマッチしたものになるとは限りません。いくら市場調査をしても、成功するかどうかはやってみないとわからない部分は残ります。成功確率を上げるのは、ビジネスモデルの検証サイクルを迅速にし、事業開始後も顧客の声に耳を傾け、スピード感をもって改善していくことです。

2.失敗する新規事業の特徴

article-084_thumb01.jpg

成功する新規事業以上に失敗する場合が多いのも事実です。しかし失敗する事業には次のような共通点があります。

  1. ビジネスモデルを見極めきれなかった
  2. 人員や資金が不足していた
  3. 検証プロセスが構築されていない
  4. 撤退ラインを定めていない

それぞれの共通点について具体的に見ていきましょう。

2-1.ビジネスモデルを見極めきれなかった

新規事業の失敗は、ターゲットの見極めや市場のニーズの読み違えなどが原因であることがあります。これは、商品やサービスが悪いということだけではなく、適切な人に適切なタイミングで届けられなかったということでもあります。
iPhoneが発売された後Androidスマホも国内メーカーから多数発売されました。しかし初期段階でスペックが追いつかず動作に不満が出るなどうまくいかず結果的に多くの国内メーカーがAndroidスマホから撤退しました。その後技術が進んだことで各種部品の価格が下がり、現在では韓国、中国メーカーを筆頭にAndroidスマホが充実しています。

2-2.人員や資金が不足していた

人員や資金などの運営リソースが不足しているケースにおいても、新規事業は失敗に終わることがあります。
新規事業における「人」は数だけの問題ではなく、成功するまでやれるかどうかという資質という面も重要です。また、組織の中での新規事業の在り方が片手間の場合、アサインされる人材は他の業務と兼務のこともあるでしょう。その場合は、どうしても最後までやりきれる可能性は下がります。
また、人だけでなく資金が足りなくなってもビジネスは成功しません。人もおらず資金もない状態では新規事業を成功に導くことは難しいでしょう。

2-3.検証のプロセスが構築されていない

検証のプロセスが構築されていないケースでも新規事業に失敗する恐れがあります。

新規事業では、新規商品を市場に投入した後に、市場の反応を見てその声を迅速に反映、改善していくプロセスが非常に重要です。この検証プロセスが構築されていないと、市場で商品・サービスが売れない・受け入れられない原因を特定できず、売上の向上を望むことはできません。
どのような方法、タイミング、スピード感で効果の検証をし、商品・サービスへ反映させるのかというプロセスをしっかりと決め、確実に実行していきましょう。

2-4.撤退ラインを定めていない

新規事業は失敗がつきものです。

想定よりも結果が見込まれない場合、どのタイミングで撤退するのか決めておくことは重要です。いわゆる撤退ラインがあることで、期限が設定され、「そこまでにどうにかする」という、意識にも影響します。
もちろん、もともと成功を見込んでいた商品やサービスとは全く別のものにピボットすることも可能です。うまくいっていない理由をしっかり理解し、改善の余地が見込めなければ、きっぱり見切りをつける強さも必要でしょう。

3.新規事業のアイデアはどう練る?アイデアの考え方

article-084_thumb02.jpg

新規事業といっても「そもそも具体的な事業のアイデアが浮かばない」という場合もあるのではないでしょうか?
そこで、新規事業のアイデアの着想方法をご紹介します。

3-1.既存の要素の新しい組み合わせ

全く何もないところからアイデアが降ってくることはなかなかあるものではありません。空から降ってくるのを待つよりも、既にある要素を組み合わせ、着想していくのが建設的です。
様々なビジネスモデルに触れ、どの要素とどの要素を組み合わせれば、ターゲットや市場ニーズにマッチするかを考えるとよいでしょう。

3-2.理想の世界を思い描く

「こんなサービスがほしい」「こんな商品があったら日常生活が素敵になる」など、理想の世界や生活を思い浮かべてみましょう。
理想の世界を実現するために不足するものが何かを知ることができれば、それが新規事業のアイデアに繋がります。

Facebookのアイデアの起点が「世界中の異性と繋がりたい」というものであったように、些細な欲望や邪な気持ちでもよいので、まずは自分がどういう世界にいたいのか、理想の世界を思い浮かべるとよいでしょう。

3-3.ターゲットになりきる

ターゲットになりきってみることもアイデアを練るためには非常に重要です。

例えば20代の女性にエステに関する新しいサービスを提供したいのであれば、どのようなサービスの提供を期待するのか、どんなライフスタイルで、何に敏感で、主な情報源は何なのか、収入はどれくらいなのかなど、想定した上でなりきって考えてみることです。何かの気づきでアイデアが浮かんでくることがあるかもしれません。

3-4.最後に他の事業に負けない独創性はあるか確認する

アイデアが浮かんだら、そのアイデアを実践している企業がどの程度存在するのかを調べてみることも重要です。

「独創的なアイデア」と思っていても、ほぼほぼ既に誰かが考え付いています。しかし、それが成功しているか、失敗しているか、成功しているのであれどうやって成功しているのか、失敗しているのであればなぜ失敗したのかを分析することで、アイデアの精度が上がり、成功の可能性が見いだせる余地があります。

4.新規事業は開始前も開始後も市場の見極めが重要

新規事業にとって最も重要なことは「市場をしっかりと見極める」ということです。
新規事業を始める際は「何をしたいのか」「何ができるのか」だけを考えず、「市場は何を望んでいるのか」「ターゲットは何が欲しいのか」をしっかりと見極めつつ、アイデアを膨らませ事業を開始し、迅速な検証プロセスをまわしながら事業をブラシュアップし成功を現実のものにしていきましょう。

GMOペイメントゲートウェイでは、イノベーションを起こす企業様を各種決済・金融関連ソリューションのご提供によりご支援しています。新しいイノベーションはお客様から生まれます。当社はそのイノベーションをパートナーとしてサポートしております。

決済業界のリーディングカンパニーであるGMOペイメントゲートウェイが提供するPGマルチペイメントサービスは、様々な決済手段をご用意しております。新たな決済手段も迅速に導入し顧客ニーズを逃しません。

また、事業規模や業態に応じてご要望にお応えできるように、GMOペイメントゲートウェイではグループで3つのサービスを用意しています。決済手段の選択に迷われたらまずはお問い合わせください。

tab_thumb_PGMultiPaymentService.jpg

営業担当と話しながら進めたい方はこちら

tab_thumb_fincode.png

とりあえず触ってみたい方はこちら

tab_thumb_EpsilonbyGMO.png

オンラインで始めたい方はこちら

※本コンテンツ内容の著作権は、GMOペイメントゲートウェイ株式会社に属します。

SSL GMOグローバルサインのサイトシール