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就業先の選択条件「給与前払い」のインパクト。そして次世代の給与受け取りサービスの可能性

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2021年7月、GMOペイメントゲートウェイ(以下、GMO-PG)は、給与前払いサービス「即給 byGMO」の提供をスタートさせました。一言でいうと、所定の給料日に給与を全額受け取る一般的な方式とは異なり、就労した分の給与や業務委託料を、受け取り側の好きなタイミングで即座に受け取ることができるサービスです。

今回は「即給 byGMO」の事業責任者に、給与前払いサービスが求められる背景について、人手不足・人材獲得競争への対応という視点、また給与のデジタル払いという未来の可能性まで含めて訊きました。

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日本では少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少、大都市への人口集中などにより、多くの業界で人手不足が深刻化、人材採用コストの増加が続いています。アルバイトの採用に必要なコストは、2012年の一人当たり5.2万円から、2019年は6.4万円と約20%増加し、とりわけ、深刻な人手不足が指摘されている警備員は13万6000円、施設内介護・看護は6万9000円といわれており、採用コストが高騰しています。

※参考:みんなの採用部「アルバイトの平均採用単価|採用コストの削減方法も徹底解説!」
※参考:PRWire:アルバイト・パート1名の採用コストは4年で1.7倍上昇! 人材確保のポイントは「応募時の対応」

こうした環境において重要なのは、求職者様が就業先を選ぶ基準があるということを認識し、求職者様に寄り添ったサービスを企業様がどのように用意できるかです。そのサービスの一つとして求職者様の選択のポイントの一つになるのが、「給与前払いサービス」なんですね。理由は、求職者様からのニーズが非常に高いからです。実際、最近急激に増加している飲食やスーパーなどの配送業界では「給料前払いサービス」がスタンダードになりつつあります。学生を含めた若年層のなかには、「給与前払いサービス」を導入しているか否かを基準にして短期のアルバイトやパート先を選ぶ人も増えていると聞きます。

「給与前払いサービス」を利用すれば、就労した分の給与を好きなときに受け取ることができるので、働き始めであっても給与の受け取り日までにあいてしまう期間の出費への対応等できます。また、冠婚葬祭や病気、けがなどで急な出費が必要になるようなケースにも対応できることから人気を集めているのです。

なお、給与前払い導入により企業様側でも採用率・定着率向上に一定の効果がみらてれおり、某飲食チェーン企業様にヒアリングしたところ、1年間でアルバイト採用成功率は9%向上、また、入社3カ月後の定着率も8%向上。給与システムや勤怠システムの柔軟性が採用力向上や離職防止のカギを握るようになっているといっていいでしょう。

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もともと「即給」は、三井住友銀行(SMBC)グループ会社が2007年から展開してきたサービスですが、給与前払い事業アセットをGMO-PGに移管。GMO-PGの最大の強みである決済および送金サービスに関する知見を掛け合わせることで、給与領域での新たなサービスの創造に力を入れるべく、2021年7月にGMO-PGが引継ぎサービス提供を開始しています。

ちなみに「即給 byGMO」は、導入に必要な初期費用が不要。実際の運用は非常に手軽です。前払いが必要なタイミングで、導入企業様が勤務データ(日付・社員番号・就労期間・金額)を企業様専用画面からアップロードすると、就業者様の口座への振込が完了します。その後は、GMO-PGから送られてくる利用データをもとに、本来の給与から前払い分と社会保険料等を控除して就業者様に支払いをするだけで済みます。導入企業様は自社で前払い申請分をカウントする必要はありません。コストをほとんどかけることなく採用力を強化できるという点は、人材不足が特に深刻な中小企業にとって大きな魅力といっていいでしょう。

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このように「給与前払いサービス」は、人手不足という社会的課題への対応という点で非常に意義のあるビジネスといえます。また「前払い」のみならず「所定日払い」、あるいは「給与」そのものにも大きな変化の可能性があります。

現在、国の規制改革推進会議や厚生労働省で審議が進められている"給与デジタルマネー受取"が解禁され、給与のデジタル払いが可能になると、給与の支払い方法、送金の仕方によってさまざまな付加価値を生み出せるようになるからです。また、「前払い」を含めた「給与」そのものに関するサービスが若者や非正規社員のみならず、正社員にとっても身近なものになるからです。

例えば、スマートフォン決済や電子マネーへの給与の振込ができるようになると、わざわざ銀行に行き、ATMから出金して電子マネーにチャージしたりする手間が省けるだけでなく、「1万円のうち2,000円は電子マネーにチャージ。8,000円は銀行口座に振り込み」といった給与受け取りも可能になります。また、企業様は給与に関するデータを新たなビジネスに活用する可能性も広がります。「給与前払いサービス」には、こうした未来への足掛かりとなることが期待されています。

【話者】

GMOペイメントゲートウェイ 経営企画・新領域創造部所属。
ネット銀行、大手インターネット会社を経て2020年にGMOペイメントゲートウェイに入社。即給 byGMOの事業責任者。

GMO-PGでは企業様の給与業務プロセスのデジタル化による工数削減などをはじめ、企業様と就業者様双方にとって最適な給与の支払い・受け取りの仕組みを創出することにより、約220兆円といわれる給与振り込み市場において、事業拡大を推進し金融包摂(ファイナンシャルインクルージョン)の実現を目指しています。

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給与前払いサービス「即給 byGMO」

給与前払いサービス「即給 byGMO」

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(by あなたのとなりに、決済を編集チーム)

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