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担当者に聴く、リアルタイム与信を武器に企業間取引の未回収リスクを解消「GMO掛け払い」とは

担当者に聴く、リアルタイム与信を武器に企業間取引の未回収リスクを解消「GMO掛け払い」とは

BtoC向け後払い決済サービス「GMO後払い」を手がける、GMOペイメントサービス(以下、「GMO-PS」)は、2020年11月、「GMO後払い」で培ったノウハウをもとにBtoB向けサービス「GMO掛け払い」をリリースした。企業間取引における与信、請求、入金確認、督促といった回収業務を代行するサービスだ。今回はプロジェクトリーダーである河合孝弥氏に、サービス内容はもちろん、開発の苦労やリリース後の反響についてたっぷり聞いた。

河合 孝弥(かわい たかや)

クレジットカード業界などを経て、2018年GMO-PSに入社。2020年より事業開発グループ課長に就任し、プロジェクトリーダーとして「GMO掛け払い」のリリースに尽力。現在はそのサービス改善にあたっている。

企業間取引では掛け払いが一般的、しかし...

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--企業同士の取引では、掛け払いが一般的です。多くの企業が掛け払いを採用している理由はなんでしょうか?

そもそも掛け払いとは、いわゆる請求書払いのことで、一定期間に発生した金額をまとめ、定めた期日までに支払う後払いのことです。

日本企業が日常的に商習慣として取り入れている理由の1つは、購入の度にやり取りをする面倒を、互いに避けられる利点があるからでしょう。
また、支払う側からすると今すぐには支払えない状況でも商品を手にすることが可能です。例えば月末締め翌月末払いなら、支払いに最低1ヶ月の猶予が生まれます。
その一方で請求側からすれば、商品を納めたのに代金が支払われない未回収リスクや、支払いが信頼できる企業かどうかを見定める与信コストが発生してしまいます。

リアルタイム与信だから取引を逃さない

--その未回収リスクや与信コストを削減するのが、掛け払いの代行サービスなのですね。

「GMO掛け払い」はそうした代行サービスの1つです。与信から、請求書発行、回収までを一貫して行っています。仮に未回収となっても当社が立替払いをします。つまり、与信や請求にかかるコストとリスクを完全にアウトソーシングいただけます。
※GMO-PSによる与信審査を通過し、正常に完了した取引が対象。

--数ある競合サービスと比べて特に「GMO掛け払い」を選ぶメリットは?

他社にほとんど見られない最大の強みとしては、リアルタイム与信であること。BtoC向けの「GMO後払い」で長年培った技術を発展させたシステムエンジンが与信を行うことで、数秒で結果を返すことが可能になっています。体感でいうと23秒ほどでしょうか。買い手企業様の購入意欲を下げずに取引ができるだけでなく、与信判定まで商品を取り置きするといった無駄な在庫管理コストも削減できます。

また、後発サービスだからこその利点としては、競合各社で実装されている機能を網羅的に実装している対応領域の広さと、低価格が挙げられます。手数料は0.5%3.4%、固定費は月額0円14,000円に加え、請求書を紙で発行する場合は1通150円180円と、いずれについてもリリース時の競合価格を下回る料金設定です。

「GMO掛け払い」ご利用料金表

「GMO掛け払い」ご利用料金表

--特にどんな企業におすすめですか?

機能が網羅的だからこそあらゆる業界の商習慣に対応できると考えています。ですので、ご利用想定企業様は限定していません。対面営業の商材でも与信判定から請求フローに使えますし、リアルタイム与信であることを活かし、BtoB向けのECへ組み込んだ使用も有効です。

--導入コストはどのくらいでしょうか?

上の表にもありますが初期費用は無料で、申し込みから審査などを経てサービス開始までの所要期間としては1ヶ月程度です。ECへの組み込みなど開発に時間がかかるものはその限りではありませんが、そう難しいものだとは考えていません。

リスク回避だけでなく、DXのための選択肢として

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--これまでBtoC向けの後払い決済サービスを提供していたGMO-PSが今回、BtoB向けサービス提供に進出した背景は?

実は「GMO後払い」を始めた当初から、いずれはBtoB向けの後払い決済サービスも提供することを考えていましたが、構想の域を出ていませんでした。近年になって各企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)への意識が高まり、「GMO後払い」をご提供させていただいていた企業様からも「BtoB向けサービスはないのか?」という声を多くいただくようになりました。そこで2019年に事業開発グループを立ち上げて本格的に企画が始動。2020年11月のリリースとなりました。

--なぜDXへの意識が高まったのでしょうか?

企業間取引は、電話やFAXなどではなくECなどオンラインで行われることが増えてきました。また、働き方改革として与信・請求フローの省人化が進んだことも挙げられます。その大きな流れのなかで「GMO掛け払い」の導入を検討されるお客様は経理や総務など実作業者様だけでなく、経営層や業務改革プロジェクトチームであることも珍しくありません。

--企画開発にあたっての苦労や工夫は?

基本的には「GMO後払い」とノウハウは共通しています。ただし、与信対象が個人ではなく法人になった点が、当社としては大きなチャレンジになりました。けれど例えば私の場合は前職のクレジットカード会社で審査業務を担当していました。同様に様々なバックボーンをもつ当社パートナー(社員)は金融関連の企業で経験を積んでいる者も多く、そのノウハウを集めることでうまく対応できたと考えています。工夫としては競合の公開情報を集め、どこよりも機能を充実させ、加盟店様にお使いいただく管理画面のUI/UXもモダンでシンプルにしたことが挙げられます。後発だからこそ生まれた大きな強みです。

生花卸から工業メーカーまで、多種多様な加盟店

--リリース後の反響はいかがですか?

嬉しいことに想定以上にお声がけをいただいていて、時代のニーズに応じることができた実感があります。狙い通り、お問い合わせをいただく企業様は多岐に渡り、上場企業から中小企業まで企業規模はさまざま。業種業態も多岐に渡っています。

--具体的にはどんなお客様がいらっしゃいますか?

現在ご利用されている、またご利用開始を予定されている企業様ですと、法人向けカーシェアサービス、生花卸、外食事業者向け資材卸、工業用機械メーカー、スポーツ用品メーカー、厨房機器メンテナンス業、広告関連事業など、まさに多種多様です。ECに組み込む企業様もいれば、対面営業の与信・請求フローに使用される企業様も。機能を網羅的に充実させたことで、さまざまな企業様の多様な利用シーンに寄り添うことができました。

いちばん充実したサービスであり続ける

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--「GMO掛け払い」の今後について教えてください。

多機能という後発ならではの強みを残していくためにも、これからも競合をベンチマークしながら、機能をさらに充実させていく予定です。直近では、例えば締め日・支払い期限の柔軟性向上や、同額での継続取引のための定期請求といったシステムリリースを予定しています。こうした機能拡充を通じ、これまで以上に幅広い企業様にご利用いただきたいと考えています。

--最後にGMO-PSや事業開発グループの今後の展望を聞かせてください。

これまで事業開発グループは「GMO掛け払い」の開発に全ての時間をかけて集中してきており、2020年、ついに「GMO掛け払い」のリリースにたどり着けました。今後もこの「GMO掛け払い」をさらにブラッシュアップしていくとともに、全く新しい別のサービスも企画していきます。詳しくはまだ明かせませんが、「乞うご期待!!」という言葉で締めさせてください。

(by あなたのとなりに、決済を編集チーム)

※本コンテンツ内容の著作権は、GMOペイメントゲートウェイ株式会社に属します。

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