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スタートアップが成功するための決済サービス『fincode byGMO』が目指す未来。

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2022年5月18日、GMOペイメントゲートウェイの連結会社GMOイプシロンより、新しいオンライン決済サービス『fincode byGMO』が正式ローンチされました。

”スタートアップが成功するために設計された”当サービスは、これまでの決済サービスと何が違うのか。GMOペイメントゲートウェイがグループで培ってきたナレッジ・開発力を注ぎ込み誕生した『fincode byGMO』が目指す未来について、GMOイプシロンの 田口一成社長 に話を聞きました

【『fincode byGMO』 とは】

スタートアップのサービスローンチ前後に生じる決済領域の隠れた課題を網羅的に解決し、同時に事業フェーズの進展に伴い求められる拡張的な価値をシームレスに提供するオンライン決済インフラです。

Eコマースはもちろん、プラットフォーム型やサブスクリプション型の複雑で現代的なビジネスモデルに求められる機能・性能をBtoC・BtoB・CtoCを問わず幅広くカバーするほか、オンラインでアクセス可能な開発支援アセットを豊富に提供し、決済とソフトウェア、そしてスタートアップビジネスに精通したカスタマーサクセスチームが実装と運用をバックアップいたします。

▶︎ 詳しくはこちらのプレスリリースをご覧ください

『fincode byGMO』をなぜ今開発したのか?

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− 『fincode byGMO』はどのようにして生まれたのでしょうか?

GMOペイメントゲートウェイ(以下、GMO-PG)もGMOイプシロンも、決済サービスの中ではこれまで一定の評価を得てきたと自負しています。ただ、利用を開始する前の部分について、もっと改善の余地があると感じていました。検討段階からお申し込み・オンボードの部分も含めて「まずはテスト的に利用環境に触れてみたい」というスタートアップの声は多く、気軽に使っていただくための工夫をすべきだな、と。

この背景には、人手の少ないスタートアップならではの課題がありました。例えば、中小以上の規模感のエンタープライズ向け決済サービス『PGマルチペイメントサービス』では、営業担当が必ずついて、お客様がどのようなサービスを使いたいのか丁寧にヒアリングしてから導入のステップに進みます。
一方で、多くのスタートアップはサービスを作ることに全身全霊を注いでいて、常にやるべきことが山積みです。そんな中で、サービスの「コア」ではない決済機能はどうしても優先度が低くなり、検討が後回しにされがちです。
そして、いざ決済機能が必要になったとき、急いでネットで「決済 サービス すぐ始められる」といったキーワードで検索し、決済サービスに出会うわけですが、そこで営業担当の時間をかけたヒアリングが始まると...ちょっとじれったいじゃないですか。
つまり"打ち合わせも不要で、メールアドレス一本でアカウントを開設でき、更には条件が合えばその日から決済を利用できる"。そんな決済サービスがスタートアップの皆さんに求められていると感じたんです。
加えて、サービスが成長する中で、必要な決済手段や、対応すべき課金体系、増加するトランザクション量に対応すべく、決済サービスの切替が必要となってしまうケースも見聞きしました。

これらのPMFフェーズの課題とグロースフェーズの課題を同時に解決したい。
これが、スタートアップが決済領域での課題を抱えることなく事業成長に集中するための決済インフラ『fincode byGMO』誕生のきっかけです。

− 『fincode byGMO』の開発においては、かなり様々なご意見を取り入れられたとか

スタートアップのエンジニア・経営者の方からは多くのアドバイスをいただきましたが、中でも、開発にあたってWebPay創業者の久保渓さんやメルカリ創業メンバーの石塚亮さんにアドバイザーのようなかたちで様々ご協力していただきました。

WebPayは2013年に誕生した、開発者が簡単に決済サービスを組み込めるプラットフォームとして日本の先駆けと言える存在です。GMO-PGも資本業務提携を結ばせていただき、展開のご支援を行っていました。そんなWebPayを立ち上げた久保さんに「当時よりもスタートアップがメジャーになり、一層のスピード感を求められるようになった今、改めてエンジニア向けに開発をするならどんな工夫をするか?」などの具体的なアドバイスをいただきました。

メルカリ創業メンバーの石塚さんからは、どちらかというとスタートアップ目線でのアーキテクチャーの部分。例えば、「立上期のチーム編成はこうだから、このようなジャーニーを辿るはず」とか「エンジニアに受け入れられるためにはこういう特性が必要だよね」などの決済サービス全体の体験に関する部分をアドバイスいただきました。

※ 久保渓さん:現 600株式会社代表。無人コンビニ(自販機)「600」の提供やAIを用いた自販機訪問最適化システム「Vending Hero」の運営を手がける
※ 石塚亮さん:株式会社メルカリの共同創業者。2019年にメルカリを退職し、現在はエンジェル投資家として活動中

スタートアップとともに成長してきたGMO-PG/GMOイプシロン

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− 田口社長は以前からスタートアップとかかわりが深いと聞きました。

私は2008年にGMO-PGに決済営業として入社しました。

その後、2010年くらいですかね、ちょうどガラケーからスマホに移り始めた時代です。私は某ソーシャルゲームやSNS系のスタートアップの担当についたのですが、圧倒的な勢いで彼らが成長していくのを間近で見ることができました。「自分たちで新しいマーケットを作るんだ!」とスタートアップの皆さんが熱量高く事業を立ち上げていく姿に強く刺激された。これが、私が新規事業やスタートアップに強く惹かれた原体験です。

スタートアップの皆さんのスピード感やモチベーションの高さ、新しいことへの探究心や追求の仕方、良い人材の集め方などには常に影響を受けています。その後、2019年にGMOイプシロンの社長に就任してからも「スタートアップの人たちにどうしたらもっと喜ばれるのか」を常に考え続けながら仕事をしてきました。

− 営業として担当したスタートアップの中には、現在は上場していたりグローバル展開に成功している企業もありますよね。創業当初から傍(そば)で見ていた田口さんは成長するお客様をどのように見ていたのですか?

私たちも負けないように成長していかなければというプレッシャーのほうが大きかったと思います。

成長するスタートアップのスピード感は本当に圧倒的なので、ご支援させていただいている私たちが置いていかれてはならないなと。一緒に成長させてもらっていると強く感じています。

「もっと決済システムに関心を持ってください」とは思わない

− スタートアップの皆さんには決済システムをどのような存在として捉えてもらいたいですか?

正直なことをいうと、私は「もっと決済に関心をもってください」とは思っていないんです。先ほどもお話ししましたが、スタートアップにとってはまずサービスを開発することが第一。そして次に、どうやって集客するかというマーケティング・営業課題がメインになるはずです。

もちろん、決済システムもサービスの品質を左右する部分ではあります。そのほかにも労力を割かなければならない部分がたくさんある。だからこそ、「決済まわりは『fincode byGMO』がお客様のステージに沿ったかたちでサービスを提供し続けていきますので安心してください」とお伝えしたいですね。

『fincode byGMO』は、GMO-PGがグループでこれまで培ってきたノウハウを結集しています。例えば、日本独自の仮・実運用(クレジットカードの与信枠を先に抑えて商品が出荷した後に決済を完了する)の期間において、他のグローバル仕様の決済サービスでは1週間程度とされるところ、『fincode byGMO』は日本の仕様に合わせて60日としているなど、細かいドメスティックな仕様部分にもこだわっています。

導入後も、事業フェーズの進展に伴い求められる拡張的な価値をシームレスに提供できるよう、事業のグロースフェーズでは、日本独自の幅広い決済手段や多様な課金体系を追加するなど、成長や市場の変化に合わせた柔軟な対応ができるので、機能不足などを原因とした切り替えの検討の必要はなくなります。※決済手段は随時追加予定

また、よりサービスを拡大させるために広告費やマーケティング費などに大きく投資することもあるはず。その時、キャッシュフローの関係上で入金日を早める必要がありますが、そのような、短期的資金繰りの改善についても、私たちが金融・決済のプラットフォーマーとしてスタートアップをご支援させていただきます。

− 『fincode byGMO』がAPIに加えてローコードコンポーネントを提供している点もスタートアップの負担を減らす特長と言えますでしょうか?

おっしゃる通りです。『fincode byGMO』では、開発を支援するアセットを豊富に提供していきます。

現在もSDKやライブラリを拡充している最中なのですが、最低限のエンジニアリング知識さえあれば誰でも導入が可能です。今後もユーザーヒアリングを継続的に行い、「こんなサンプルコード・ユースケースも用意してほしい」といった声を聞いて、随時対応していきたいと考えています。

また近い将来、コードを一切書かずに決済サービスを利用できる"ノーコードコンポーネント"の提供も開発リストに入れています。

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▲APIリファレンスやサンプルコードをWeb上に公開している

決済だけでなく、資金面も『fincode byGMO』で完結するという世界へ

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− 最後に、『fincode byGMO』の短期的・中長期的な展望を教えてください

まず私たちとしてフォーカスしていきたいのは、『fincode byGMO』のファンを増やすことです。

『fincode byGMO』を利用するお客様の口コミによって新規ご契約のお客様が拡大するくらい、サービス自体を磨いていくことを重視しています。そのためにも、利用者であるスタートアップの声をたくさん聞き、継続してサービスをアップデートしていくことを第一優先に考えています。

中長期的な展望としては、これまで私たちが手がけてきたあらゆる決済・資金面に関するサービスを全て『fincode byGMO』に集約させて利用できるかたちにしていきたいと思っています。例えば、「融資サービス」や「ビジネスカードの発行」、さらに「送金サービス」などがすべて『fincode byGMO』内で完結するという世界観です。

今後は金融領域を縛る各関連法規も徐々に緩和されていくことが予想されます。そのときに"お金まわりに関することは全て『fincode byGMO』で解決できる"という状態としてマーケットの認知を獲得したいと考えています。

そして、創業間もなかったスタートアップ企業が成長したあとも、ずっと『fincode byGMO』がお客様の決済・資金面を隣で支え続けているという世界を作り出していきたいと思っています。

まずはWebサイトを覗いて、アカウント作成など気軽に試していただけると嬉しいですね。

アカウント作成はこちらから

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話者プロフィール

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田口 一成

GMOイプシロン株式会社
代表取締役社長

2008年GMOペイメントゲートウェイ入社。ソーシャルゲームやSNS系のスタートアップ営業を担当し、その成長を決済システム面からサポート。2019年より、スタートアップや個人のお客様に適した決済サービスを提供するGMOイプシロンの代表取締役に就任。2020年には日本で初めて「昨日までの売上を今日使えるVISAビジネスカード Cycle byGMO」をリリース。2022年5月にはスタートアップが成功するために設計された新しいオンライン決済サービス『fincode byGMO』をローンチ。

(by あなたのとなりに、決済を編集チーム)

※本コンテンツ内容の著作権は、GMOペイメントゲートウェイ株式会社に属します。

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