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【就活生必見! IR資料の活用方法】IR部メンバーが企業分析のポイントを徹底解説!

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就職活動において必要不可欠とされている企業分析。その中でもホームページの情報に加え、有価証券報告書や決算短信といったIR資料までしっかりチェックしている人もいると思います。とはいえ、エントリー先の絞り込みや面接対策を進める際に、資料のどこに注目し、どのレベルまで理解しておけばいいのかについて、確信を持てている学生は少ないでしょう。そこで今回は、GMOペイメントゲートウェイ(以下:GMO-PG)のIR部で決算説明会資料の作成を担当するM.Wと、その上司である執行役員IR部長のH.Tが、企業分析におけるIR資料の活用方法についてご紹介します。

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M.W
M.W

私は2017年に新卒でGMO-PGに入社し、現在は企業価値創造戦略統括本部 IR部に在籍しています。学生時代は文学部で、専攻は英米文学でしたので、IR業務とは直接的な関連はありませんが、現在は四半期ごとに開催する決算説明会の担当として、説明会資料の作成を行っています。

具体的には、決算数値をチェックしながら説明会資料用に使うデータやグラフなどの素材を選び、より見やすくアレンジしたり、伸びているプロダクトがあれば、その要因を分析したり、経理財務部や営業部の担当者にヒアリングをして確認することもあります。

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H.T

私は新卒で1987年に新日本証券(現みずほ証券)に入社後、1998年に同社グループのシンクタンクに出向し上場企業のIR活動に関するコンサルタント業務に従事、2005年にはGMO-PGの上場をサポートしました。その後、2012年にGMO-PGへ入社し、現在は執行役員IR部長として、IR部を統括しています。

M.W
M.W

私が就職活動で重視したのは「ベンチャーマインドを持つ上場企業であること」と、「マーケットが成長している業界で、企業自体も成長していること」でした。その判断材料になるのは、売上高や、売上高営業利益率、営業利益成長率や自己資本比率(親会社所有者帰属持分比率)といったデータですので、有価証券報告書や決算短信などはチェックしていました。
当社の決算短信で示すとこの辺りの数字です。

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※「自己資本比率」について、当社が導入するIFRS(国際会計基準)においては「親会社所有者帰属持分比率」と表示しております。

ただ、入社後にIR部門で仕事をしていて感じるのは、数字以外の要素にも学生の皆さんが判断材料にすべきポイントがあるということです。私が担当している決算説明会資料には、経営目標や今後の成長見通しといった将来に関する情報や成長戦略などもコンテンツとして盛り込むため、経営陣へのヒアリングが必須。実際に相浦社長や村松副社長に話を聞くと、経営に対する尋常でない思いが伝わってきますので、学生の皆さんは有価証券報告書や決算短信以外にもIR資料を読むことで会社の熱意やマインドを感じられると思います。

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M.W
M.W

決算説明会資料は、開示することが義務付けられている有価証券報告書や決算短信とは異なり、あくまでも任意開示の資料ですが、だからこそ各社の個性が現れるため、ぜひ目を通しておいてほしいと思います。注目してほしいのは、売上高や営業利益成長率、売上高営業利益率など、上場企業が開示義務を負う一般的な指標"以外"の部分です。ここに各社の色が出ます。企業の実態や将来性を判断する材料として、投資家が求めている情報が一目でわかるよう明示されているか、投資家が抱きがちな疑問に先回りをして答えているか、そして、経営者の思いが感じられるかなどを確認してみてください。
例えば、営業利益成長率が前四半期と比較して下がっていたら、何が要因なのか学生の皆さんも気になるはずです。では、それを毎四半期同じように数字だけ記載する企業なのか、もしくは、投資家が要因を知りたがることを見越して、任意開示資料で丁寧に説明する企業なのかといった違いが見えてきます。その違いは、投資家に対する責任感の差であると同時に、就活生を含めて、資料を目にする可能性のあるステークホルダー全員に対する姿勢の差であり、経営の真摯さが表れるポイントだと思います。
また、最近では決算説明会の動画を公開している企業が多くなりました。社長自身の姿勢を映像と音声から感じることができるため、併せてご覧いただくことをお勧めします。

M.W
M.W

弊社を例に出しますと、様々ある事業やサービスがどのようにお客様の役に立っているのか、また中長期の成長戦略における位置づけを示すことで、本業である決済代行とは一見関係のないサービスをやる意義を表現し、投資家の皆様の理解に少しでも役立つように努めています。

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当社の提供するサービスを、PL・BSを好転させるDX支援サービスとして、表現した例

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それぞれのインダストリーにおける各事業の拡張状況の例

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H.T

日本国内に上場企業は3,700社以上ありますが、株主に対して説明責任を果たしている度合いが如実に表れるのがIR資料であり、とりわけ決算説明会資料です。なぜIR資料が重要かといえば、有価証券報告書や決算短信にはほとんど記載の無い将来情報が含まれているからです。IR資料からは有益な情報の精度とボリュームの違いだけでなく、その企業の未来も見えてきます。学生の皆さんにとって、就職活動は自分の人生を懸ける価値のある会社を見極める作業だと思います。ぜひ、過去や現状の情報だけではなく、将来に向けた展望や成長戦略を発信できているかをチェックしてほしいと思います。

当社の場合は、従来からの揺るぎない企業理念や成長ストーリーをベースに、最新の情報を加えながら"未来への指針"が読み取れるように意識してIR資料を作成しています。また、投資家が見て、有価証券報告書よりもわかりやすい表現方法を追求し、細部まで分析を深めた上で作成していますので、企業分析用の資料としても申し分ないと思います。

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M.W
M.W

先にお伝えした通り、「ベンチャーマインドを持つ上場企業であること」と、「マーケットが成長している業界で、企業自体も成長していること」が前提条件で、GMO-PGはそこにマッチしていたのはもちろん、「2020年の営業利益100億円」という目標を掲げ、毎年25%の成長継続を目指し、上場以来の増収増益を10年間(2016年当時)続けていたことに凄みを感じたことが大きかったです。

より具体的にこの会社のことを知ろうと、大学3年時にはインターンシップにも参加しました。その際、「企業は人なり」という思いのもと、社長自らが採用活動に深く関わり、「若いうちから成長できる会社」だと聞けたことも大きかったですね。実際、インターンシップでは、新卒入社4年前後のパートナー(社員)の方々とお話をさせていただくこともでき、若いうちからチャンスを与えられ、大きな仕事を任せてもらえる環境であることがわかりました。数字だけでは見えづらい企業風土にも魅力を感じたということです。
実際に働く方々と接したことで、「ここで自分も成長したい」「この会社に懸けてみたい」と強く思いました。

M.W
M.W

IR部を希望した決め手となったのは、入社後3か月間の「マンツーマン研修」です。グループワークで企業価値創造戦略統括本部の業務を体験した際、プロの投資家向けに情報発信を行うIR部の業務に興味を持ちました。当時は会計や財務に関する専門知識が乏しく多少の不安はありましたが、そのときIR部で活躍していた20代の同じく新卒で入社された先輩2名の姿から勇気をもらいましたし、相浦社長や村松副社長に近い位置で日々の業務に携われることに醍醐味を感じました。GMO-PGでは、新卒社員が各部門を体験し配属先を志望できる「マンツーマン研修」等の制度・研修機会が設けられており、私は第一志望の配属先としてIR部を選びました。

説明会資料の作成をはじめ、投資家とのコミュニケーションをとる上で大切にしているのは、経営者目線と投資家目線の双方の視点を持つことです。
決算説明会のスピーカーでもある相浦社長や村松副社長が伝えたいことを的確に伝えると同時に、投資家が興味を抱くことや知りたいことを盛り込むように意識しています。

また、当社が成長するにつれて、IR活動のレベルも高めていく必要があります。会社が高成長を継続している分これまでと同じ内容の資料やコミュニケーションの内容で良しとされることはありませんので、常に緊張感を持って業務に臨み、当社が持つ決済代行会社ならではの決済処理にかかわるデータ等様々な情報を整理し投資家にとって有益な情報にできるようチャレンジしていきます。

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H.T

M.Wさんは、経営層の思いを咀嚼して可視化する作業を短時間でこなせるようになっている実感があります。だからこそ任せる業務も多くなってきていますし、今後はさらなる理解の深化と表現の進化に期待しています。そのためにも今以上に経営層との距離を縮め、かつ投資家目線を持ってIR部を引っ張っていく存在へと成長してほしいですね。

IR部は経営方針の理解や経営陣への共感を大前提に、経営陣に代わって対外的に情報発信を行う重要な役割を担います。そのせいか新卒入社でIR部門を希望するケースは決して多くないのですが、新卒パートナーには、M.Wさんのように知識や経験が少なくても"飛び込んでくる"ような、成長を求め積極的に主体性をもって自ら考えて行動できることを期待したいですね。マーケットや会計に関する知識も自社の理解も、勉強すれば後からいくらでもついてくるものです。

また、就職活動における企業分析において、IR資料を読み込むことは重要だと思いますが、気になることがあればインターンシップや面接など、直接会話ができる機会を積極的に作り、質問してみてください。そのとき、当社のようにIR資料に書かれた成長戦略が社員1人ひとりにも浸透していれば、その企業が一枚岩になっている何よりの証です。そんな企業であればこそ、さまざまな苦難も打破できるはず。資料での分析結果を通して興味を持っていただいたら、具体的な働く人たちの様子も企業選びの判断材料にしてほしいと考えています。

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