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PGマルチペイメントサービスのこれまでとこれから(後半)「管理画面編」【DevelopersNight #24】

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2021年6月15日に開催しました 「Developers Night #24 キャッシュレス決済サービス 開発者が語るサービスの裏側」のSession1「PGマルチペイメントサービスのこれまでとこれから(後半) 管理画面編」をお届けします。

動画はこちららかご覧いただけます:https://youtu.be/zaxuGVz0NnY?t=1061

話者紹介

マルチペイメントサービス部 主任 斎藤
2017年GMO-PG新卒入社
2021年現在まで「PGマルチペイメントサービス」管理画面を担当

機能概要

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それでは、後半「管理画面編」としまして、私からお話しさせていただきます。

初めに少し、管理画面の機能について簡単にご紹介します。
ちなみにこのスライドに使っている画面は、管理画面のログイン画面です。

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ログインすると、こちらがトップページになります。
上半分が、売上の金額と件数のサマリのグラフになっていまして、下半分が、メンテナンス情報ですとか、仕様書のアップデートのお知らせ欄になっています。

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また決済APIで作成した取引を検索して、決済のステータスなどの詳細情報を確認したりですとか、取引をキャンセルする機能も持っています。

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決済APIを利用する上で必要な設定を登録したり、変更する機能も持っています。

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あとは期間を絞って、売上金や件数の集計をしたり、その集計結果をCSVファイルでダウンロードすることもできます。

歴史を振り返る

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次に管理画面の歴史を振り返ってみようと思います。
管理画面は、2008年「PGマルチペイメントサービス」のリリース当初から提供しているアプリケーションになります。2014年に大きなシステム更改を実施しまして、実は現在の管理画面は2代目になります。

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こちらが初代の管理画面ですね。このときにメニュー構成ですとか、提供機能、あとはフレームワークレベルで抜本的にリニューアルしまして、今の形となりました。

そして2018年、改正割販法対応ですね。こちらは法律の改正に伴う変更です。クレジットカード情報の保護を目的としたものでした。ざっくり内容をご説明すると、PCIDSSというクレジットカードデータに関する国際的統一基準がありまして、この認証を持っていない加盟店様は原則カード番号を取り扱えなくなります、という法改正でした。
我々は、このカード情報を扱える管理画面と、扱えない管理画面というのを分けて、アクセス制御をかけなければいけなくなりました。ちなみに、その両者のアプリケーションが稼働するサーバや、ネットワーク機器も完全に分離しなければならないという要件でした。

地味な対応なんですけれども、どうすれば法律の基準を満たすことができるかっていうことと、プログラム管理や、デプロイ、なるべく運用負荷がかからないようにするにはどうしたらいいのか、というその2つの都合を両立させる必要がありまして、管理画面史上、大きな節目となりました。

そして今年2021年13年目になります。

数字で見る管理画面

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次に、管理画面にまつわるいろいろな数字を見ていきたいと思います。
まず54ですね。これは提供メニューの数になります。画面でいうところの、レフトナビに表示されるメニューの数なんですけれども、管理画面をご利用の方の中には、そんなに多くないんじゃないかって思われる方もいらっしゃるかもしれません。

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この理由としましては、契約によって、メニューの表示、非表示を変えているからになります。例えば、上の画面はカード決済とコンビニ決済、あと楽天Edy、モバイルSuica決済の4つの決済をご利用のお客さまが見ている画面です。
これはすべての決済手段を使っているとどうなるかというと、こんな感じです。スライドから見きれるくらいのメニューになります。

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次に776。これは画面の数になります。先ほどメニュー数が54とお伝えしたんですけれども、そのレフトナビの1つのメニューの中に複数のタブがありまして、そのタブの中にまだいろいろな機能があるので、画面が700を超えるという事態になっています。

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次2752ですね。これは、タスクの管理のチケット数になります。計算すると1カ月に32件になります。この数は、2014年のリニューアル時に、アプリ全体の機能を網羅するチケットをまとめて作成したので、実際に1カ月32件もやっていないです。
管理画面は、1カ月に1度のペースで、定期的にリリースしているんですけれども、1回10件から15件ぐらいの修正や機能追加を実施しています。

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最後になりますが28,601。こちらは今年に入ってからのアクティブユーザ数になります。大変多くの方に使っていただいています。

開発の楽しいポイント

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そんな管理画面ですけれども、開発していて楽しいポイントが大きく分けて2つあります。まずはスピード感ですね。先ほど毎月10件から15件ほどの機能追加や改修を実施しているとお伝えしました。オンライン決済に関するシステムっていうのは、日々、日進月歩で進歩し続けていますので、管理画面もそれを追うように、常に変わり続けています。スピード感をもって、日々開発しているところが楽しいと感じるところです。

2つ目が、機能の多様性ですね。この短時間ではご紹介しきれないほど、いろいろな機能を提供していまして、開発に当たってはオンライン決済の知見もかなり広まりますし、あとは今度の新しいビジネス要件を、どう管理画面にあてはめようかなと考えるのが、楽しくて飽きないというのもあります。

改善したいポイント

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一方で改善したいポイントもいくつかあります。
1つ目が機能間の統一性ですね。管理画面は長い年月をかけて少しずついろんな機能を実装してきたので、全体で見たときの統一感が、今一歩の部分があります。例えば似たような機能の動きが微妙に違ったりですとか、1つのアプリケーション全体で見たときの操作性の統一感というのが、これから改良の余地があると思っています。

2つ目ですね。管理画面は、その大量の情報と、複雑な機能で構成されていて、利用難易度がかなり高いというのが特徴だと考えています。複雑な機能を、いかにシンプルに見せられるのかが大事だと考えていまして、より使いやすいものにするために、ユーザの方が必要な情報や機能に辿り着きやすいとか、誤った操作を誘わない、という観点で開発なり改善なりやっていきたいと思っています。

以上の改善したいポイントからつながってくるところなんですけれども、これからの管理画面が、何をどう目指すかっていうところもお話ししたいと思います。

これからの展望

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一言で言うと、もっとイケてる、もっと使いやすい管理画面にしたいと思っています。これを目指すために、2つのことに取り組んで参ります。
まず1つ目としては、毎年2月から3月ごろに、管理画面のトップページに満足度調査のアンケートリンクを掲載しています。これは(「PGマルチペイメントサービス」をご利用の企業の方で管理画面にログインするアカウントを持っている方であれば)どなたでも回答いただけるものでして、また管理画面だけではなくて、決済APIや弊社の営業、サポート窓口の対応など、PGマルチペイメントサービス全体に関するご意見を広く募集しているものです。これをご覧の皆さんも、管理画面でこのアンケートリンクを見かけたら、「ここもうちょっとこうしたら良くなるんじゃないか」、ですとか「ここが分かりづらいんだよね」、みたいな良いご意見や回答いただけますと、私もすべて目を通していますので大変嬉しいです。
例えば、このアンケートの結果を反映してつくられたものの例で言いますと、先ほどの管理画面のトップページで、お知らせ欄が更新したときに、メール通知される機能があるんですけれども、これはアンケートを反映してつくられたものになっています。
2つ目が、UI/UX改善ですね。最近UI/UX専門のチームが立ち上がりまして、管理画面全体のデザインのリニューアルですとか、操作マニュアルやAPIドキュメントをもっと分かりやすくしよう、といったプロジェクトも動き始めています。
ということで、今後のPGマルチペイメントサービスにどうぞご期待ください。発表は以上になります。ありがとうございました。

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