決済基礎知識
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決済サービス導入まわりのお金の話。固定費・手数料とは?導入メリットの確かめ方などを詳しく解説
この記事のポイント
- 各種決済の手数料相場と、初期費用や振込手数料といった隠れコストの内訳を解説します。
- 決済代行会社を活用し、コストを最適化する具体的な方法を提示します。
- 入金サイクルや、セキュリティ、法制度対応など、手数料以外で重視すべき視点を整理しています。
INDEX
キャッシュレス決済を導入したいものの、「結局どの決済手段が安いのか?」「手数料の相場がよく分からない」と悩むEC事業者は多くいます。手数料は利益に直結するため、適切な比較と理解は欠かせません。
本記事は、年間数兆円規模の決済を取り扱うプロフェッショナルであるGMOペイメントゲートウェイ株式会社(以下、GMO-PG)の視点から、EC事業者様がおさえておきたいクレジットカード・QRコード決済の手数料相場を整理します。さらに、決済代行サービスごとの違い、見落としがちな隠れコスト(初期・月額費用、振込手数料)、そして資金繰りを安定させる入金サイクルまで徹底的に解説します。
この記事を読めば、貴社に最適な決済サービスを選定し、コストを最適化しながら売上向上を実現するための具体的なステップが見つかります。
決済手数料とは?
決済手数料とは、EC事業者がキャッシュレス決済を利用する際に、決済サービス提供者へ支払う費用です。クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、決済手段によって料率が異なり、利益に直結する重要なコストといえます。
例えば、10,000円の商品に対して決済手数料が3%かかる場合、事業者の手取りは9,700円であり、このコストが年間を通して積み重なると経営への影響は大きくなります。
それでも手数料の支払いは避けにくいものです。決済事業者が不正利用対策やシステムの安定運用、セキュリティ強化に投資しているため、安全かつ円滑に決済を提供するための必要な費用といえます。
さらに、キャッシュレス決済はエンドユーザーの利便性や購入体験の向上、現金管理コストの削減、売上の向上など、手数料を払う価値につながる効果が期待できます。現金管理の手間が減り、入出金管理が効率化し、購買機会も広がるため、事業者にとって導入メリットは多いと考えられます。
キャッシュレス決済の仕組みと、決済手数料
キャッシュレス決済は、利用者が商品を購入してから事業者へ入金されるまでに複数の事業者が関わる仕組みです。
この流れの中で決済処理や送金事務が行われており、決済サービス提供の対価として事業者は決済手数料を支払う必要があります。仕組みを理解すると、どの場面で費用が発生し、どのように入金額へ反映されるのか把握しやすくなります。
キャッシュレス決済の仕組み
キャッシュレス決済は、現金を使わず利用者が商品を購入すると同時に決済データが処理され、各事業者を経由してEC事業者へ入金される仕組みです。
利用者が支払いを完了すると、決済事業者が情報を処理し、EC事業者に売上金を送ります。売上が入金される際に、決済手数料が差し引かれる点が大きな特徴です。
決済事業者は決済ネットワークの維持や不正利用対策に取り組んでいるため、その運営コストをカバーする目的で手数料が設定されています。事業者が安心して決済を受け付けられる裏側には、こうした仕組みがあると考えられます。
キャッシュレス決済の利用に発生する費用
キャッシュレス決済を導入する際には、複数の費用が発生します。特にEC事業者がコストを最適化するために確認すべきは、以下の3点です。
- 初期費用: 契約準備やシステム開設等にかかる費用。多くの決済代行サービスでは無料〜数万円ですが、複雑なAPI連携の場合は別途見積もりとなることがあります。
- 月額固定費: システム利用料として請求される費用。無料のケースもあれば、充実した機能やサポートに対して数千円〜数万円かかるケースもあります。
- 決済手数料(メインコスト): 決済金額に応じて発生する主要なコストです。クレジットカードは非公開ですが3〜7%程度、オンラインでの主要なID/QRコード決済は3%前後が目安となります。
その他に、各種オプションサービス利用料やトランザクション費用(取引ごとの固定費用)、売上金の振込手数料などが発生し、これらを合計したものが事業者の真のコストとなります。
費用の内訳を把握しておくと、自社に合った決済サービスを選びやすくなり、運営の無理を抑えつつキャッシュレス決済を導入できるでしょう。特に、初期・月額費用が無料でも決済手数料率が高い場合や、振込手数料が毎回かかる場合は、総コストが高くなるため注意が必要です。
【決済手段別】手数料相場の比較
ここからはECにおける最も主要な決済手段の相場を解説します。なお、取り扱う商材が一般的な物販の場合と、デジタルコンテンツの場合とで相場感が異なるなど、実際の手数料を算出するための判断基準は多岐にわたるため、自社の条件を把握したい場合は何よりもまずは決済代行会社に問合せすることをおすすめいたします。
クレジットカード決済の手数料相場
クレジットカード決済の手数料は、一般的に非公開(要審査)とされていますが、おおよそ3.0%〜7.0%程度が目安とされています。
手数料率が変動する主な要因としては以下のようなことが挙げられます。
- 業種・商材のリスク: 不正利用(チャージバック)リスクが高い業種(例:デジタルコンテンツ、高額転売リスクのある商材)は料率が高くなる傾向があります。
- 年間取扱高(売上規模): 年間取扱高が大きい大手ECサイトほど、決済代行会社やカード会社との交渉力が向上し、料率が下がる傾向にあります。
- セキュリティ対策の有無: 3Dセキュア、トークン決済などの不正対策を適切に導入している事業者には、料率優遇の可能性もあります。
ID決済(主要QRコード決済含む)の手数料相場
ECにおけるQRコード決済(PayPay、楽天ペイ、メルペイなど)は、利用者がアプリ内で決済を完了させる「ID決済」の仕組みとして導入されることが主流です。
- 相場: 主要なID決済は、多くの場合3.0%前後の料率で提供されているケースが多く見られます。
- メリット: 若年層やクレジットカードを持たない層の取り込み、決済画面での情報入力を省略できることによる「カゴ落ち対策」として非常に有効です。
事業者は、ECサイトの規模やシステム体制、そして提供したい顧客体験に合わせて導入方式を選ぶことで、手数料だけでなく、初期のシステム開発費や運用コストを含めた総費用を最適化できます。
決済手数料を抑え、安定経営を実現する方法
決済手数料は事業者にとって継続して発生するコストであり、利益に直結します。そのため、無理のない範囲で手数料を抑える工夫が必要です。最も効果的な方法は、決済代行会社を「コスト交渉のパートナー」として活用することです。
決済代行サービスで「交渉力」と「安心」を手に入れる
決済手数料を見直すには、決済代行サービス、特に年間取扱高の大きいPSP(Payment Service Provider)の活用が有効です。
- 交渉力の活用:GMO-PGのように年間数兆円の決済を扱うPSPは、各カードブランドや決済事業者に対して強力な交渉力を持っています。事業者が単独で交渉するよりも、業種や取扱高に基づいた優位な料率を提示できる可能性が高まります。
- コストの「見える化」: 初期費用・月額固定費・振込手数料など、見落としがちな隠れコストをまとめて提示・一元管理できるため、総コストを把握しやすくなります。
貴社の事業モデルや売上計画を正確に説明することで、将来の取扱量増大を見込んだ好条件の提示につながる場合があります。
決済代行サービスの「費用以外」での選び方
決済代行サービスを選ぶ際は、手数料の安さだけでなく、資金繰り、セキュリティ、法対応といった事業の土台となる要素で判断することも重要です。
1. 資金繰りを安定させる「入金サイクル」
入金サイクルの早さは、特にキャッシュフローが重要なEC事業者にとって、手数料の安さ以上に重要な判断基準です。
- 決済が完了してから実際に売上が振り込まれるまでのタイムラグが短ければ、仕入れや販促への再投資を速やかに行え、資金繰りを安定させることができます。
【GMO-PGのPGマルチペイメントサービスの場合】 月2回入金(1日〜15日分を月末入金、16日〜月末分を翌月15日入金)を標準とし、さらに「早期入金サービス」など、事業規模に合わせた柔軟な入金サイクルをご提案可能です。
2. セキュリティ、法制度対応の「絶対的な信頼性」
決済情報は個人情報の中でも最重要です。
- セキュリティ基準: クレジットカード情報を扱う以上、国際基準であるPCIDSSに完全準拠しているか、不正利用を防ぐためのAI・機械学習を用いた検知システム(チャージバック対策)が充実しているかを確認することが不可欠です。
- 法制度対応: インボイス制度や改正割賦販売法など、法制度への対応状況は、長く安心して利用するための重要なポイントです。
【GMO-PGのPGマルチペイメントサービスの場合】 当社は、セキュリティ体制の強化に大規模な投資を継続しており、金融機関や大手ECサイトでの採用実績が、その信頼性の証です。
「決済代行サービス」の導入なら「GMOペイメントゲートウェイ」
キャッシュレス決済を安心かつ効率的に運用したいEC事業者様にとって、決済代行サービスは単なる決済システムではなく、「売上拡大とコスト最適化のパートナー」です。
複数の決済手段をまとめて導入することで、管理コストを削減し、強固なセキュリティ対策を標準で享受できます。
GMO-PGは、年間数兆円の決済取扱高を誇り、金融機関レベルの安定したシステムとセキュリティ基準で、幅広い業種のお客様に選ばれています。
特に以下のような課題をお持ちの事業者様は、いますぐご相談ください。
- 現在の決済手数料が高いと感じている
- 入金サイクルが柔軟ではなく資金繰りに不安がある
- 最新の不正利用対策(チャージバック対策)を強化したい
貴社のビジネス規模、業種、取扱高をヒアリングさせていただき、最適な決済手段の組み合わせと、競争力のある手数料率をご提案します。
サービス紹介
PGマルチペイメントサービス
PGマルチペイメントサービスは、決済代行会社(PSP, Payment Service Provider)であるGMOペイメントゲートウェイ株式会社が提供する決済プラットフォームです。スタートアップから中小~大手企業まで、業種・規模を問わず幅広い事業者様に導入されています。
連結163,890店舗、年間の決済処理金額21兆円・処理件数72.2億件(※)という膨大な決済を支える強固なインフラを提供。さらに、グローバルセキュリティ基準PCI DSS Ver4.0.1に完全準拠しており、あらゆるビジネスの安全な決済環境を支援します。
- 都度決済および、サブスク(定期購入・継続課金)にも対応
- ニーズに合わせた接続方式をご用意(「OpenAPIタイプ」「リンクタイプPlus」)
- HDI国際認定 取得済みのカスタマーサポート部門が手厚くサポート
※2025 年 9 月末時点、連結数値

執筆者
PX+ byGMO編集部
PX+ byGMO編集部は、GMOペイメントゲートウェイによる、決済・Payment Experience(PX, 決済体験)領域に特化した専門メディアチームです。
決済・EC運営・キャッシュレス全般に関する最新動向や実務ノウハウ、成長企業の事例をもとに、ビジネス成長に役立つ実践的かつ信頼性の高い情報を編集・監修しています。
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