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決済基礎知識

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月謝袋はもう限界?スクール運営を効率化する「月謝のオンライン決済化」はじめてガイド

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この記事のポイント

  1. 「見えない人件費」の罠:現金や銀行振込による集金業務には隠れた事務コストが発生している。
  2. 自社に最適なDXの選び方:自社システムがない場合は集金業務キャッシュレス化ツール、ある場合は「PGマルチペイメントサービス」など、環境に合わせた選択肢を徹底比較。
  3. 「脱・月謝袋」の最大の価値:事務作業を自動化し、削減できた「時間」を子どもたちと向き合う本来の教育業務へと投資できる。

INDEX

「もう限界だ----」
そう思った瞬間、ありませんか? 月末、机に積み上がった月謝袋。数え間違えがないか、何度も確認する現金計算。未回収者への催促メール。振込名義が生徒名と違うから、誰が払ったのか通帳と睨めっこ。

「本当はもっと、生徒の指導やカリキュラム作りに時間を使いたいのに......」

そのジレンマ、「単なる事務作業」と割り切るには、あまりにも大きすぎる犠牲を払っているかもしれません。

事実、集金業務のDX支援を行うGMOエンペイ株式会社が実施した「保育・教育施設における実態調査」(※)によると、現場がアンケートで回答した集金業務の想定時間は「月平均2.9時間」であったのに対し、実際の現場調査ではその10倍以上の「月平均30時間」となり、想定以上の工数がかかっていることが示されています。

請求書の作成や集計、未納者への催促、銀行への入金といった「集金に付随する業務」が、現場の貴重な時間を水面下で激しく奪っているのです。にもかかわらず、多くのスクールが「手数料がもったいない」という理由で、未だに現金集金や銀行振込に固執しています。

ですが、本当に現金や振込が最適なのでしょうか?

この記事では、月謝袋や銀行振込で「見えないコスト」がどれだけ発生しているかを定量化し、オンライン決済への移行が、あなたのスクール経営にどれほどのインパクトをもたらすかを、具体的な数字で示します。読み終わる頃には、導入検討の判断材料が整理できるはずです。

※データ出典:GMOエンペイ株式会社「保育・教育施設における集金業務に関する実態調査(2022年)」

なぜ今、スクール運営に「脱・月謝袋」が求められているのか

現金管理のリスクは完全には避け難い

月謝袋での集金には、構造上のリスクが伴います。

・紛失・盗難リスク:生徒が持ち歩く中で紛失する、保管中に所在が不明になる など

・数え間違い:人手での現金集計は、どうしてもミスが起こり得ます

・保護者との行き違い:「入れた/受け取っていない」などの認識違いが起きる可能性

そして大きな課題は、集金に付随する確認・連絡・記録といった業務に、現場の時間が割かれやすいことです。本来、生徒の成長を支えるための時間を確保しづらくなる点は、運営上の悩みになりがちです。

銀行振込も"確認作業"が残りやすい

「じゃあ銀行振込にすればいいじゃないか」と考える方もいるかもしれません。

ただ、銀行振込では振込名義と生徒名が一致しないケースが一定数発生し、照合作業が負担になりがちです。

  • 母親の旧姓で振込
  • 父親の会社名義で振込
  • 祖父母の名前で振込

結果として、保護者への確認連絡や台帳へのメモなど、手作業が残ることがあります。
振込手数料が保護者負担になる、照合作業はスクール側の負担にる、と双方にデメリットが生じる点は見落としがちです。

【試算】月謝袋・銀行振込で発生し得る「見えない年間コスト」は?

「手数料を払ってまでオンライン決済を導入する必要があるのか?」 この問いに、まずは数字で答えましょう。

以下の「月謝集金DX 人件費シミュレーター」に、あなたのスクールの現状を入力してみてください。「生徒数」や「未納率」を動かすだけで、集金業務にどれだけの見えない人件費を要しているかが一目でわかります。

コスト比較ツール

月謝集金DX 人件費シミュレーター

決済周りの現状の人件費と、DXによる削減効果を可視化します。

スクール基本情報

平均未納率 (%)

5%

月間の催促対象者:5

事務時間(1人あたり)/月

分 / 人
分 / 人
分 / 人
分 / 人

シミュレーション結果

現状(アナログ)

¥0

決済のみ導入 -0%

¥0

キャッシュレス化ツール導入 -90%

¥0

削減額に差が出る理由

● 決済導入のみ

月謝袋は不要になりますが、消込(名簿照合)未納催促は手作業のまま残ります。

● 集金業務キャッシュレス化ツールの場合

入金と名簿の自動消込、未納者への自動督促により、事務をほぼゼロにします。

年間事務時間

0 時間

年間最大削減可能額

¥0


※あくまで簡易的な試算であり削減額を保証するものではありません。

なぜ「決済だけ」ではダメなのか?シミュレーターの裏側を解説

シミュレーターの結果を見て、「こんなにコストがかかっているのか」と驚かれたかもしれません。

この計算ロジックの裏側には、現場の「リアルな事務負担」が隠されています。

ここでは一例として、生徒数100名、未納率5%(毎月5名)、担当者時給1,500円のスクールをモデルに、月間の集金業務を分解してみます(作業時間は目安です)。

作業項目

必要時間/人

対象人数

月間合計時間

① 袋の準備・配布

5分

100名

500分

② 現金回収・確認

10分

100名

1,000分

③ 消込・管理簿入力

10分

100名

1,000分

④ 未納者への連絡

15分

5名

75分

合計

2,575分(約43時間/月)

年間の人件費換算(目安):
約43時間 × 1,500円 × 12か月 = 約77万円/年

実に年間77万円相当ものコストが、「集金」という事務作業だけに消えているのです。

「決済のみ導入」か「集金ツール導入」か。分かれ目は"自社システムの有無"

シミュレーターのグラフで「決済のみ導入」を選んだ場合、コストが約32万円(現状の半分以下)まで下がることにお気づきでしょうか。 月謝袋を廃止し、銀行振込やクレジットカード、Pay系決済(QRコード決済。PayPay等)などを導入すれば、「①袋の準備・配布」と「②現金回収・確認」にかかる時間は完全にゼロになります。これだけでも劇的な改善です。

しかし、注意すべき点があります。単なる決済手段の導入だけでは、「誰が払ったか」を通帳やデータと突合し名義相違があれば確認する「③消込・管理簿入力」や、「④未納者への催促」は手動のまま残ってしまうという事実です。(この消込・催促作業に、年間約32万円のコストがかかっています)

では、どうすればこの残りの事務作業も削減できるのでしょうか? スクールの状況に合わせて、以下の2つのアプローチがあります。

アプローチA:自社に会員管理システムが「ない」場合enpay byGMO(エンペイ)などの「集金業務キャッシュレス化ツール」を活用する。
請求・決済・消込・催促までを一体化して運用できるため、事務工数の削減が期待できます。
公開事例では、集金関連業務の工数が約90%以上削減されたケースも紹介されています※。
※導入効果はスクールの規模・運用・請求形態により異なります。GMOエンペイ株式会社の公開事例では、集金関連業務の工数が約90%以上削減したケースが紹介されています(例:月16.5時間→1時間)。
※出典:GMOエンペイ株式会社 導入事例「業務時間が16.5時間→1時間!管理する情報も感動するほどスリム化できた」(公開日:2024年2月8日)

アプローチB:自社に会員管理システムが「ある」場合(大規模スクール等)「PGマルチペイメントサービス」などを活用し決済のみ組み込む
すでに独自の会員アプリや管理システムをお持ちの場合は、そこに決済APIを連携させ、既存のシステム内で消込までを自動化する設計を推奨します。パッケージ型の集金アプリに乗り換えるよりも、柔軟で拡張性の高い運用が可能です。

スクール向け決済手段のメリット・デメリット

オンライン決済と一口に言っても、選択肢は複数あります。それぞれの特性を理解し、自社スクールに適した手段を選びましょう。

① 銀行振込:旧来型の限界

  • メリット:システム利用なしの場合、導入コストが不要。保護者にも馴染みがある。
  • デメリット
    ・名義相違の確認地獄:振込名義人と生徒名が一致しないケースが毎月多数発生する場合があります。子どもの名前での振込指定にも関わらず「親の名前」「会社名」などで振り込まれると誰の入金かわからず、結局通帳とExcel等を睨めっこして保護者に電話確認する時間が生じます。
    ・振込手数料は保護者負担:ネット銀行などの無料枠を超えた場合、毎月の振込手数料が保護者の負担となり、「隠れた値上げ」に受け取られる場合があります。

② クレジットカード決済:保護者満足度・高

  • メリット
    ・保護者のポイント還元:利用するカード会社の還元率に応じてポイントが貯まるため、保護者にとっては授業料割引のようなお得感があります。
    ・未回収リスクの大幅減少:毎月自動決済にもできるため、払い忘れによる未回収が激減します。
  • デメリット:決済手数料(数%)がスクール側の負担になる。一部の保護者がクレジットカードを持っていない(または使いたがらない)可能性がある。

③ 口座振替(自動引き落とし):安定性重視

  • メリット:クレジットカード等に比べて決済手数料が比較的安価に設定されていることが多く、スクール側のコスト負担を抑えやすい。また、保護者が一度口座を登録すれば毎月自動引き落としにできるため、未回収リスクも低減される。
  • デメリット
    ・初回登録のハードル:書面での口座振替依頼書の提出や銀行印の捺印が必要なケースが多く、保護者の手間が大きい(印鑑相違による差し戻しなどの事務手間も発生しがち)。
    ・柔軟な請求への弱さ:夏期講習費や教材費など、月によって金額が変動するイレギュラーな請求には対応しづらい。
    ・手数料の負担構造:基本的にはスクール側が手数料を負担するが、これを嫌って「システム利用料」として月謝に上乗せし、実質的に保護者負担としているスクールも少なくない。その場合、保護者のデメリットとなる。

④ QR・スマホ決済(PayPay等):最新のトレンド

  • メリット:スマホ1つで日常的に使っているアプリから支払えるため、保護者の心理的ハードルが低い。
  • デメリット:スクール側が個別の決済事業者ごとに契約・システム連携を行うのは開発ハードルが高い。

決済手段を「どう導入するか」が効率化の最大のカギ

クレジットカードも、口座振替も、Pay系決済も、それぞれ一長一短があります。 「保護者のために様々な決済手段を用意したいけれど、個別に契約して管理するのは無理......」 そう思われたかもしれません。だからこそ、これらを一括で導入できる「決済代行サービス」(PGマルチペイメントサービス等)や「集金業務キャッシュレス化ツール」が必要なのです。

【事務作業を"約90%削減"する「集金業務キャッシュレス化ツール」(enpay byGMO)の場合】
自社で独自の会員システムを持っていないスクールは、決済手段の選択という点をとっても、「集金業務キャッシュレス化ツール」の利用が導入ハードルも低くおすすめです。

・必要な決済手段を網羅:クレジットカードはもちろん、PayPayなどのPay系決済、コンビニ支払いまで、保護者が好みの手段を選べます。
・消込作業・催促の自動化:生徒IDと決済が紐づくため、名義相違の確認は不要。システムが自動で消込を行い、未納者にはLINE等で自動リマインドします。GMOエンペイ株式会社が提供する集金業務キャッシュレス化ツール「enpay byGMO(エンペイ)」の導入事例では、集金業務の工数を約90%削減(月16.5時間→1時間に削減)した実績があります。

【自社システムに組み込む「PGマルチペイメントサービス」の場合】
すでに独自の会員管理アプリやシステムを構築している大規模スクールやフランチャイズには、GMOペイメントゲートウェイの「PGマルチペイメントサービス」でお好みの決済手段を選択し、既存システムと連携させる方法がとれます。パッケージ型のツールに乗り換えるよりも、柔軟で拡張性の高い運用が可能です。

保護者もうれしい!オンライン化が「顧客満足度」につながりやすい理由

オンライン決済の導入は、経営者だけでなく保護者にとっても大きなメリットがあります。

1.24時間どこでも払える利便性

「銀行が空いている時間に行けない」「ATMに並ぶのが面倒」「ネット銀行の操作さえ億劫」----こうした不満が生じる場合があります。

オンライン決済なら、深夜でも移動中でも、スマホ一つで決済完了。保護者の時間を奪わないことが、顧客満足度につながりやすいです。

2.毎月の月謝でポイントを貯めたい保護者心理

「どうせ払うなら、ポイントが貯まる方がいい」----これは消費者の自然な心理です。

月謝1万円×12ヶ月=12万円。クレカ還元率1%なら、年間1,200円分のポイントが貯まります。保護者にとっては実質的な月謝値下げと同じ効果があるのです。

3.「払い忘れ」がなくなる安心感

銀行振込や現金持参の場合、保護者側も「払い忘れてないかな」と気を揉みます。自動決済にすることでの精神的な負担軽減も見過ごせないメリットです。

4.「振込手数料」負担の解消

前述のとおり、銀行振込の場合保護者は毎月振込手数料を負担する場合があります。

「脱・月謝袋」は、生徒の笑顔を増やす"教育の質を高める"経営判断

月謝袋や銀行振込で失われているのは、お金だけではありません。経営者の時間、現場の先生の時間、そして保護者の好感度とも言えるのではないでしょうか。

この記事で示したように、オンライン決済の導入コストは、「見えない人件費」を削減すれば、回収できる場合が多いです。むしろ、生徒数が増えれば増えるほど、導入効果は加速度的に高まります。

あなたのスクールに最適な選択肢は?

「とにかく事務作業を少なくしたい」enpay byGMO(エンペイ)のような集金業務キャッシュレス化ツール
請求・決済・消込が完全自動化され、LINEで請求完結。スポット請求も柔軟に対応可能。生徒数30名以上のスクールにおすすめです。

「基幹システムとの連携や、多様な決済手段を網羅したい」GMOペイメントゲートウェイの「PGマルチペイメントサービス」
クレジットカード、コンビニ決済、PayPayなど、あらゆる決済手段に対応。大規模スクールやフランチャイズ展開を視野に入れるならこちらがおすすめです。

重要なのは早期の導入検討です。今も発生している非効率な時間を、生徒の笑顔を増やすための時間に変えませんか?

サービス紹介

enpay byGMO

「enpay byGMO」は、保育園・学校・習い事などの施設に向けた、手間のかかる集金業務をシンプルにするサービスです。

これまで多くの人手と時間がかかっていた請求・集金・集計・管理のすべてを、キャッシュレス・ペーパーレス化。豊富な決済手段に対応することで園での現金取り扱いを完全になくし、紛失や盗難、衛生面のリスクを解消します。

導入により、紙の明細書作成や領収書の発行、銀行への入金作業といった煩雑な事務作業が自動化されます。ある施設では月30時間かかっていた作業が約30分に短縮されるなど、98%の業務削減効果も実現しています。

サービスの詳細はこちら お問い合わせはこちら

PGマルチペイメントサービス

PGマルチペイメントサービスは、決済代行会社(PSP, Payment Service Provider)であるGMOペイメントゲートウェイ株式会社が提供する決済プラットフォームです。スタートアップから中小~大手企業まで、業種・規模を問わず幅広い事業者様に導入されています。
連結163,890店舗、年間の決済処理金額21兆円・処理件数72.2億件(※)という膨大な決済を支える強固なインフラを提供。さらに、グローバルセキュリティ基準PCI DSS Ver4.0.1に完全準拠しており、あらゆるビジネスの安全な決済環境を支援します。

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※2025 年 9 月末時点、連結数値

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PX+編集部

執筆者

PX+ byGMO編集部


PX+ byGMO編集部は、GMOペイメントゲートウェイによる、決済・Payment Experience(PX, 決済体験)領域に特化した専門メディアチームです。
決済・EC運営・キャッシュレス全般に関する最新動向や実務ノウハウ、成長企業の事例をもとに、ビジネス成長に役立つ実践的かつ信頼性の高い情報を編集・監修しています。

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