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決済基礎知識

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【売上最大化へ】EC決済とは?8つの決済方法と選定の戦略的ポイントを解説

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この記事のポイント

  1. 機会損失を防ぐため、決済手段を複数導入することが重要。
  2. クレジットカード決済、コンビニ決済、後払い決済、ID決済(アカウント決済)など、主要な8つの決済手段のメリット・デメリットを解説。
  3. 売上最大化のため、ターゲット層と商材特性(物販、高額商品、低単価など)に合わせた最適な決済手段の組み合わせを紹介。

INDEX

EC決済とは、ECサイト上で代金を支払うための決済方法のことです。本記事では、EC決済で使われる主な決済手段と、機会損失を防ぎ売上を伸ばすための効果的な選定ポイント、さらに決済代行サービスの活用法を徹底的に解説します。

EC市場が拡大を続ける中、EC事業者様が自社のECサイトで売上を伸ばしていくには、決済時点での離脱を防ぐことが重要課題です。なぜなら、調査結果によれば、顧客が希望する決済方法がない場合、驚くべきことに約7割のユーザーが決済せずに離脱すると回答しているからです。

この記事では、EC決済での決済方法の特徴や、売上を最大化し機会損失を防ぐ決済手段を選ぶ際の戦略的なポイント、そして、その実現に不可欠な決済代行サービスの活用メリットについて徹底的に解説します。

EC決済はECサイト上で代金を支払うための最重要プロセス

EC決済とは、ECサイトで顧客が商品やサービスを購入する際に、代金を支払うための決済方法のことです。クレジットカードや電子マネー、コンビニ決済、後払いなど多様な決済手段があります。

ECサイトの成功には、幅広い顧客のニーズに対応し、購入完了率を向上させるために、自社の顧客層や商材に合わせた複数の決済手段の導入が不可欠です。特に、これが機会損失を防ぐ最も重要な施策となります。

GMOペイメントゲートウェイ株式会社が行った調査「決済手段利用意向調査2025」によると、ECサイトで希望する決済方法がない場合、約7割のユーザーが決済せずに離脱すると回答しています。つまり、決済手段を増やすことは機会損失を防ぐことにつながり、売上に直結する重要な施策です。購入完了率を向上させるためには、自社のターゲット層や商材に合わせた決済手段の導入が欠かせません。

ECサイトの売上を左右する!主要8つの決済手段

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EC決済ではさまざまな決済手段が使われています。主な8つの決済手段について、それぞれの特徴や事業者側のメリット・デメリットを解説します。

クレジットカード決済

クレジットカード決済は、EC決済の中で最も利用率が高い決済手段です。即時決済が可能なため事業者側の未回収リスクが低く、分割払いができるため高額商品の販売にも適しています。多くの場合、購入にあたって顧客は手数料がかからず、利用額に応じてポイント還元を受けられるクレジットカードも少なくないため、比較的選ばれやすい決済方法といえます。

ただし、事業者は不正利用やチャージバックなどのリスクへの対策が不可欠です。また、クレジットカード決済では、不正利用のほか、利用可能枠を超えた利用があった場合に決済が拒否されることもあります。

クレジットカード決済がカード会社にどの程度承認されているかの割合は、「決済承認率」などと呼びます。計算式は「決済承認率(%)=決済が成功した取引数÷顧客が決済を試みた取引数×100」です。カード会社はリスクが高いと思われる事業者の決済承認率を下げる傾向にあり、安定的な売上を確保するためにも、自社の決済承認率を把握して適切な対策を講じる必要があります。

クレジットカード決済についての詳細は、以下の記事もご覧ください。

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コンビニ決済

コンビニ決済は、若年層やクレジットカードを持っていない顧客に選ばれやすい決済手段です。全国のコンビニで24時間いつでも支払える利便性がありますが、顧客にとっては店舗に行く手間が発生します。事業者側は、代金確認後に商品やサービスを発送・提供できるため、未回収リスクを回避できるメリットがあります。若年層をターゲットとするECサイトでは、カゴ落ち対策としても導入効果が高い決済手段です。

代金引換

代金引換は、商品受取時に配達員へ現金で支払う決済方法です。ただし、顧客は受取時に在宅している必要があり、手数料もかかるため利便性は他の決済手段に比べると高くありません。事業者側は不払いリスクを回避できるメリットがある一方で、配送業者への手数料が他と比較して高額になる傾向があるため、導入の際にはコスト面の検討が必要です。

キャリア決済

キャリア決済は、携帯電話料金と合算して支払う方式で、若年層の利用が期待できる決済手段です。クレジットカードがなくても利用でき、簡単な認証のみで決済が完了するため、特にデジタルコンテンツや少額商品の若年層の購買促進に効果的といえます。

ただし、対応可能なのはドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイルなど主要キャリアのみで、格安SIMユーザーは利用できない点に注意が必要です。事業者にとっては、クレジットカードより手数料率が高い点がデメリットですが、若年層向け商材を扱う場合は導入を検討する価値があるでしょう。

後払い決済

後払い決済は、商品受取後に代金を支払うため、顧客が安心して購入できます。クレジットカードを持っていなくても利用でき、「商品を実際に見てから支払いたい」というニーズに応えられる決済手段です。また、アトカラなどのサービスでは、顧客が分割払い・即時払いなどその時々の状況に応じて支払い方を変えることができるので、支出をきちんと管理したいというニーズや、高額商品の購入ニーズにも貢献します。

代金は後払い決済の提供会社が購入者から回収するため、事業者が代金未回収になるリスクを大幅に軽減できます。

銀行振込

銀行振込は、幅広い年齢層が利用できる決済方法です。前払い・後払い両方に対応可能で、顧客によっては手数料が発生しないケースもあります。事業者側は売掛金などの残高を消す消込作業や入金確認の手間が発生する点がデメリットです。また、入金までの時間が顧客によって異なるため、迅速な商品発送タイミングの管理に注意しなければなりません。

電子マネー決済

電子マネー決済は、電子化されたお金をスマートフォンやICカードなどを使って決済する方法です。発行している企業によって、Suicaなどの交通系、nanacoなどの流通系に大きく分けられ、支払い方法はプリペイド型(前払い)、デビット型(即時払い)、ポストペイ(後払い)の3種類があります。少額決済に適しており、ポイント獲得を目的とする顧客に選ばれやすい一方、決済上限額が設定されていることが多く、高額な商品の購入には使いにくい決済手段といえるでしょう。

ID決済(アカウント決済)

ID決済(アカウント決済)は、PayPay、Amazon Pay、楽天ペイなどの大手サービスアカウントで決済する方式です。エンドユーザー側から見た場合は、アカウント連携型の決済手段として利用され、サービスによってはQRコードを用いた決済も含まれます。

ID決済(アカウント決済)は、住所やカード情報の入力が不要なため、ユーザーが商品をカートに入れたものの購入を完了せずに離脱してしまうカゴ落ちを防ぎやすく、購入完了率の向上が最も期待できます。顧客は個人情報をECサイトに登録せずに利用できるため、情報漏洩のリスクを低減できるメリットがあります。利用者数の拡大により売上向上が期待でき、導入を検討する価値が高い決済手段です。

売上最大化のための決済手段導入戦略:4つの決定ポイント

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自社のECサイトに適した決済手段を選ぶ際には、下記の4つのポイントについて理解しておきましょう。

ターゲット層

決済手段を導入する際には、ターゲット層を深く分析した上で決済手段を選ぶことがポイントです。年齢や性別によって好まれる決済手段が異なるため、ターゲット層の特性を把握した上で決済手段を選定することで、費用対効果の高い導入が可能になります。

商材特性と最適な決済手段の組み合わせ

取り扱う商品やサービスの特性によって適した決済手段が異なります。商品の価格帯や種類を分析して選定することが大切です。

ビジネスモデル 推奨される決済手段
物販(一般)

クレジットカード決済、ID決済(カゴ落ち対策に有効)、キャリア決済(若年層・少額)、後払い決済(安心感・未回収リスク軽減)が有効です。

特にリピート購入を見込む場合は、ID決済やQRコード決済など、2回目以降の入力手間を省ける手段が顧客ロイヤリティ向上に効果的です。幅広い顧客層に対応するため、この4種は「基本セット」として導入を推奨します。

デジタルコンテンツ・サブスクリプション(月額課金サービス)

継続的な課金に対応したクレジットカード決済とキャリア決済が適しています。

決済承認率の維持と、カード情報の期限切れによる解約(チャーン)を防ぐための自動更新・リトライ機能を持つ決済システムの導入が極めて重要です。また、アプリ内課金やアカウント連携型決済も顧客体験向上に役立ちます。継続課金ビジネスでは、解約率(チャーンレート)に直結するため、決済システム自体の信頼性が最も重要です。

高額商品

決済承認率が高く、分割払いに対応できるクレジットカード決済を最優先で導入すべきです。また、柔軟な支払い方法(分割払い・翌月払いなど)を提供できる後払いサービス(アトカラなど)も購入のハードルを下げる上で重要な候補となります。

なお、高額決済においては、不正検知システムによるセキュリティ対策も売上を守るために必須となります。

低単価・少額決済

クレジットカード決済のほか、コンビニ決済(若年層・クレカ非保有者向け)、電子マネー決済、ID決済(QRコード決済)が有効です。

これらの決済手段は、日常的な買い物感覚で利用されやすく、決済プロセスが迅速であるため、購入完了率の向上に貢献します。

越境EC 国際ブランドのクレジットカード決済が必須です。さらに、ターゲットとする国の現地で主要な決済手段や、現地通貨での決済・入金に対応できる決済代行サービスの選定が、グローバルな売上拡大に不可欠です。現地の決済手段をカバーすることが、離脱率を下げる最短ルートです。

コストとセキュリティ

決済手段を導入する際は、コストとセキュリティの両面から厳密に検討する必要があります。短期的なコストだけでなく、長期的な費用対効果とセキュリティリスクを総合的に評価することが重要です。

具体的には、初期費用や月額費用、決済手数料の総額を長期的に試算し、費用対効果を検証します。手数料率は決済手段によって異なるため、取引量と単価に応じた最適な組み合わせを選定する必要があります。

また、国際カードブランド5社による国際セキュリティ基準であるPCI DSSや、プライバシーマーク、ISMS認証など、導入実績とセキュリティ基準を確認するほか、チャージバックや不正利用への対策ができるかも確認しておきましょう。

入金サイクル

入金サイクルは資金繰りに影響するため、決済手段を導入する際にしっかり確認する必要があります。特にキャッシュフローを重視する場合は、入金サイクルの短い決済手段やサービスを選ぶことが重要です。

また、銀行口座の一元管理が可能なサービスを選べば、経理業務の効率化が図れます。決済代行サービスを利用することで、複数の決済手段を一括管理でき、入金管理の手間を大幅に削減できるでしょう。

決済代行サービスで導入・運用・セキュリティの課題を一括解決

EC決済を導入する場合、決済代行サービスを利用することを検討してみましょう。決済代行サービスは、複数の決済方法を一括で導入・管理できるサービスで、事業者は決済サービスの提供会社と個別に契約する必要がなくなります。40種類以上の決済手段を一つの契約で提供するサービスもあり、導入と運用の効率化が可能です。

決済代行サービスには、最新のセキュリティ対策や不正検知機能も備わっているため、専門知識がなくても安全な決済手段を構築できる点も大きなメリットです。複数の決済手段を個別に管理する手間やコストを削減し、本業に集中できる環境を整えられます。

決済代行サービスを選ぶ際には、利用できる決済手段の種類や実績・信頼性、セキュリティ対策、料金を検討しましょう。また、導入時や運用時にトラブルが発生した際に迅速に対応してもらえる、サポート体制が整っているかもポイントです。

GMOペイメントゲートウェイ株式会社は、ITサポートサービスにおける世界最大の国際機関HDIの「HDI サポートセンター国際認定(七つ星認定)」を決済代行業界で初めて獲得しました。HDI格付けベンチマーク「クオリティ格付け」の三つ星も獲得しており、安心してサポートをお任せいただけます。

安心してEC決済を導入するなら「PGマルチペイメントサービス」

EC決済は顧客の購買行動に直結する重要な要素で、複数の決済手段を導入することで機会損失を防げます。決済代行サービスを活用すれば、複数の決済手段の導入と管理が効率化され、売上向上と顧客満足度の両立が可能です。

GMOペイメントゲートウェイでは、クレジットカード決済からコンビニ決済、QRコード決済まで、業界トップクラスの豊富な決済手段をご用意しています。また、国際基準であるPCI DSSに完全準拠し高度なセキュリティ基準を満たすとともに、決済代行業界で初めて「HDI サポートセンター国際認定(七つ星認定)」を獲得した万全なサポート体制を構築しています。

EC決済の導入をご検討中であれば、ぜひ一度ご相談ください。

サービス紹介

PGマルチペイメントサービス

PGマルチペイメントサービスは、決済代行会社(PSP, Payment Service Provider)であるGMOペイメントゲートウェイ株式会社が提供する決済プラットフォームです。スタートアップから中小~大手企業まで、業種・規模を問わず幅広い事業者様に導入されています。
連結163,890店舗、年間の決済処理金額21兆円・処理件数72.2億件(※)という膨大な決済を支える強固なインフラを提供。さらに、グローバルセキュリティ基準PCI DSS Ver4.0.1に完全準拠しており、あらゆるビジネスの安全な決済環境を支援します。

  • 都度決済および、サブスク(定期購入・継続課金)にも対応
  • ニーズに合わせた接続方式をご用意(「OpenAPIタイプ」「リンクタイプPlus」)
  • HDI国際認定 取得済みのカスタマーサポート部門が手厚くサポート

※2025 年 9 月末時点、連結数値

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PX+編集部

執筆者

PX+ byGMO編集部


PX+ byGMO編集部は、GMOペイメントゲートウェイによる、決済・Payment Experience(PX, 決済体験)領域に特化した専門メディアチームです。
決済・EC運営・キャッシュレス全般に関する最新動向や実務ノウハウ、成長企業の事例をもとに、ビジネス成長に役立つ実践的かつ信頼性の高い情報を編集・監修しています。

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