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決済基礎知識

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小売業の「仕入れ先行」を乗り切るための「請求書カード払い」。在庫・広告費等の支払いを最大60日延ばす財務戦略

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この記事のポイント

  1. 資金ギャップの解消 :請求書カード払いを活用することで、仕入れ・家賃の支払いをカード会社の引き落とし日まで後ろへずらすことができます。
  2. 取引先へは銀行振込で支払える :振込名義は自社名に設定可能、取引先に本サービスの利用を知らせずに使える設計です。
  3. 導入前に制約を確認する必要がある : 利用時にはコストと審査があるため、事前の確認が重要です。

INDEX

「秋冬の新作は順調に売れている。ただ、仕入先への支払い日が近づくと口座残高が心もとない。売れているのに、追加発注や広告投下に踏み切れない。

小売業の経営者や経理担当者にとって、このような毎月の「支払いと入金のズレへの対応」は慢性的な経営課題ではないでしょうか。

小売業では、仕入れ代金やWeb広告費、店舗家賃などの支払いが先に発生しやすい一方、クレジットカード決済やQRコード決済の売上金は後日入金となるため、手元資金にズレが生じやすい傾向があります。特に、商戦前の一括仕入れや売れ筋商品の追加発注が重なる時期は、「売れているのに現金が足りない」という状態に陥りやすくなります。

こうした資金ギャップへの対応策の一つが、銀行振込指定の請求書をクレジットカード決済に切り替える「請求書カード払い」です。なかでも「請求書カード払い byGMO」は、支払い期日を最大約60日後まで繰り延べられるため、売上入金のタイミングに合わせてキャッシュアウトを調整しやすくなります。この記事では、小売業でこの仕組みがどう役立つのか、向いているケース・注意点とあわせて解説します。

キャッシュレス時代の小売業で起こりやすい「入金と支払いのズレ」

小売業における資金繰りの概念図

ひと昔前であれば、店頭で現金を受け取り、その現金で次の仕入れを行うことができました。しかし現在、店舗でもキャッシュレス決済が主流となり、売上が即座に手元に入ることは少なくなっています。

そのような背景から、特に次のようなケースで資金繰りが厳しくなる傾向があります。。

季節商戦に向けた一括仕入れ:特にアパレルや雑貨などの商材の場合、 季節ごとのセールやボーナス商戦、年末商戦などに向けて、数ヶ月前から数百万円単位の在庫を確保しなければならない。

急激な需要増: SNS等の影響で特定商品が急激に売れ始め、今すぐメーカーに追加発注したいが、前月分の売上がまだ入金されていない。

固定費との支払い重複: 仕入れと同じ月に、Web広告費や店舗家賃、モール関連費用などの支払いも重なり、現金残高が一気に薄くなる。

特に厳しいのが、多店舗展開を進めている、あるいはECと実店舗を並行して運営している中堅規模の事業者です。A店舗の売上入金を待ちながら、B店舗の秋冬物在庫を仕入れ、さらにECサイトの広告費を支払うといった資金繰りの調整が日常的に発生し、経営者はキャッシュフロー管理に多くの労力を割いています。

銀行融資も資金調達の選択肢ですが、商戦前の仕入れや急な追加発注のように「今すぐ必要」という局面では、より機動的に使える手段を持っておきたい場面があります。小売業では、売上はあるのに手元資金が一時的に足りない、という資金ギャップへの対応力が重要です。

取引先との関係を守りながら支払いタイミングを調整する方法

こうした場面で検討しやすいのが、銀行振込指定の請求書をクレジットカード決済に切り替えるサービスです。GMOペイメントゲートウェイ(以下、GMO-PG)が提供する「請求書カード払い byGMO」も、その一つです。

仕組みはシンプルで、取引先への支払いは銀行振込で行われるため、これまでの取引フローを大きく変えずに活用しやすいのが特徴です。

請求書カード払い byGMOの画像

【請求書カード払い byGMOの仕組みとメリット】

自社はカードで決済: 受領した請求書情報をオンラインで登録し、クレジットカードでの支払いを申請します。

取引先へは銀行振込で入金: 最短当日中に、GMO-PGが貴社名義で支払先の銀行口座へ現金振込を行います。

実際の支出を後ろにずらせる: 自社口座からの実際の引き落としはカード会社の支払い日となります。これにより、実際のキャッシュアウトを最大約60日程度後ろへずらせる場合があります。

取引先との関係に配慮しながら、キャッシュアウトのタイミングを計画的に後ろへずらしやすい点は、小売業にとって大きなメリットです。とくに、卸先には通常どおり銀行振込で支払いたい一方、自社では支払いタイミングを調整したい場合に相性のよい方法といえます。

【事例】「仕入れ代金の支払い日」を「売上入金日」に近づける

では、実際にこの仕組みを使うと、小売業のキャッシュフローの状況はどう変わるのでしょうか。従来の方法と比較してみます。

▼ 従来のサイクル(手元の現金が先に減少する)

  • 10月:クリスマス商戦の在庫を300万円分仕入れる。
  • 11月末:卸業者へ300万円を「現金」で銀行振込。(この時点で手元資金が大きく減る)
  • 12月:商品が売れる。
  • 1月末:12月分の売上金(キャッシュレス決済分)が自社に振り込まれる。

▼ 請求書カード払い byGMOを利用したサイクル(現金を温存しやすい)

  • 10月:在庫を300万円分仕入れる。
  • 11月末:卸業者への支払いを「クレジットカード決済」に切り替える。(最短当日に銀行振込が完了する)
  • 12月:商品が売れる。(手元の現金を温存できているため、追加発注や広告費への充当が可能)
  • 1月末:12月分の売上金が自社に振り込まれる。

    売上金が手元にある状態で、カード会社から300万円(+手数料)が引き落とされる。

このように、利用時の手数料を負担する代わりに、「売上入金に近いタイミングで仕入れ代金を支払う」形をつくりやすくなります。とくに小売業では、追加発注の可否が売上機会を左右するため、手元現金を温存できる意味は小さくありません

手数料3.0%をどう見るか。小売業は「粗利」と「機会損失」で判断する

利用手数料の3.0%(最低手数料1,500円)をどう評価するかが、導入判断の重要なポイントとなります。

例えば、100万円の仕入れ代金を決済した場合、手数料は3万円です。 単純に「3万円かかる」と見るのではなく、その仕入れで確保できる粗利、売れ筋商品の欠品回避、広告投下による売上拡大などと比較して判断する必要があります。

たとえば、欠品を防ぐための追加発注ができる、商戦期に在庫を切らさずに済む、広告費と仕入れ代金の支払いが重なる月を乗り切れる、といった効果が見込めるなら、販売機会を守るためのコストとして検討しやすくなります。

一方で、粗利率が低い商品を扱っている場合や、値引き販売が多く手数料を吸収しにくい場合は、毎回の利用が適しているとは限りません。小売業では、「いつでも使う手段」ではなく、「ここぞという月に使う手段」として考えると判断しやすくなるでしょう

請求書カード払い byGMOが小売業に向いているケース・向いていないケース

向いているケース

  • 季節商戦前に仕入れが先行する月
  • 売れ筋商品の追加発注を急ぎたいとき
  • 仕入れ、広告費、家賃などの支払いが同じ月に重なるとき
  • 取引先には通常どおり銀行振込で支払いを続けたいとき

向いていないケース

  • 粗利が薄く、手数料3.0%(最低手数料1500円)を吸収しにくいとき
  • クレジットカードの利用可能枠に余裕がないとき
  • 対象費目やカードブランドの条件に合わないとき
  • 恒常的な赤字を一時しのぎで埋めたいだけのとき

導入前には、対象となる支払い内容、利用カード、利用可能枠、支払いスケジュール、審査条件を確認しておくと安心です。

まとめ:商戦期を前に、資金繰りの選択肢を広げておく

「好立地の空きテナントが出た」、「メディア掲載で特定の商品が急に売れだした」など、小売業における機会は突然訪れます。その際、手元の現金不足を理由に事業展開を制限してしまうのは、経営上の大きな損失です。

「請求書カード払い byGMO」は、銀行振込指定の請求書をクレジットカード決済に切り替えることで、支払いタイミングを調整しやすくする選択肢の一つです。登録自体に初期費用や月額料金はかからず、費用は利用時の手数料のみです。

次の商戦期や急な追加発注に備え、まずは自社の資金繰りに合うかどうかを確認しておくと、いざというときの判断がしやすくなります。対象費目やカードブランド、利用条件を確認のうえ、必要なタイミングで使える状態を整えておくとよいでしょう。

サービス紹介

請求書カード払い byGMO

「請求書カード払い byGMO」は、GMOペイメントゲートウェイが提供する、銀行振込指定の請求書をクレジットカード払いへ切り替えられるBPSPサービスです。

請求書カード払い byGMO の特長】

  • 支払いをカード決済へ
    売り手側の指定に関わらず、買い手側の判断でカード払いが可能になります。
  • 借入なしでキャッシュフロー改善
    融資手続き不要で、支払い期日を最大約60日後まで先延ばしできます。
  • 業界最低水準の手数料
    コストを抑えた低率な手数料設定により、継続的な利用をサポートします。

※利用には所定の審査があります。また、延長日数は決済日やカードの引き落とし日により異なります。

サービスの詳細はこちら 利用登録はこちら


PX+編集部

執筆者

PX+ byGMO編集部


PX+ byGMO編集部は、GMOペイメントゲートウェイによる、決済・Payment Experience(PX, 決済体験)領域に特化した専門メディアチームです。
決済・EC運営・キャッシュレス全般に関する最新動向や実務ノウハウ、成長企業の事例をもとに、ビジネス成長に役立つ実践的かつ信頼性の高い情報を編集・監修しています。

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