※左から取締役 岡部氏、営業部シニアマネージャー 上田氏
今回、ECと店舗(POS)のデータ活用に課題を抱えていたCCCフロンティア様は、ECとPOSを連動させるマーケティング施策を実施。現場スタッフがデータ分析できるダッシュボードを実現する際、GMOペイメントゲートウェイがお手伝いさせていただきました。
実現に至るまでのお話を、CCCフロンティア取締役 岡部様と営業部 シニアマネージャー上田様にお伺いしました。
Excel管理ではデータ活用に結びつけることができなかった
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もともと「UNiCASE(ユニケース)」はオーガニックサーチが強いサイトだったのですが、流入をさらにプラスしたいと考え、GMOペイメントゲートウェイさんに協力をお願いしてリスティング広告を中心にネット広告の出稿を開始しました。今回のGoogleデータポータル導入は、こうした背景のもとに始まったプロジェクトです。
以前はExcelで売上などのデータを管理していたのですが、ファイルによってデータが揃っていなかったり、店舗ではExcelのスキルを持った限られたスタッフしかデータを扱えないという課題がありました。また、何とかデータを集めてアウトプットしてみても、店舗やスタッフによってデータの見方が違うなど、データの活用まで結びついていない状況でした。
そのような課題を感じていたときにGMOペイメントゲートウェイさんから「GMO-PG集客支援サービス」のオプションとして「データ分析」の提案をいただき、2018年の11月頃からECと店舗のPOSを連動させたマーケティング施策への取り組みを開始しました。
パートナーとして何度も議論を重ねてくれた
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今回、GMOペイメントゲートウェイさんとはパートナーのような関係性でプロトタイプを一緒につくっていきました。打ち合わせの場にはシステムを担当するCCCフロンティアラボの担当者や店舗のマネージャーやスタッフリーダーも同席し、現場にとって使いやすいシステムにするために何度も議論を重ねました。トップダウンでシステムをつくっても現場で使われなければ意味がありません。打ち合わせは複数回におよび、しかも毎回出席者が多く、修正要望も多くて苦労をかけたと思いますが、本当に粘り強く対応してもらいました(笑)。
例えば、レポートツールのGoogleデータポータル(導入当時はGoogleデータスタジオ)で実現の困難な機能などが多々あったのですが、GMOペイメントゲートウェイさんは諦めることなく、何とか対応できる手段を見つけてくれました。他社ではとてもここまで対応してくれなかっただろうと感謝しています。
視覚的で現場スタッフが使いやすいダッシュボードに
ダッシュボードの導入による一番大きなメリットは、データがビジュアライズ化されるようになったことです。このことによって、ツールがあまり得意ではないスタッフであっても活用しやすいものができました。実際に店舗のスタッフからも好評で、以前のExcelよりも視覚的で使いやすいという声が上がってきています。
当社は本社側でも店舗のマネジメントは行っているのですが、やはり現場を知っている店舗の人間が主導して動かなければ、実態に即した売上はつくれないと考えています。とはいえ、使い方が難しいツールだと触りたいとは思えません。今回、誰でも視覚的に使えるダッシュボードが導入できたことで、今後はデータを活用して店舗ごとで施策などのマーケティングを考えていけると思えました。
データを活用して早々に売上アップを実現
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無事にダッシュボードを導入できたところで、まずは何か売上向上施策を試してみようとデータ分析をもとに店舗のレイアウト変更を行いました。やったことは単純で、ECと店舗の売上を比較し、ECで売上のよい特定のカテゴリーを強化するように店舗で配置しただけなのですが、結果は約5%もの売上アップに成功。幸先の良いスタートダッシュを切ることができました。
ほかにも売り場の動線からデータを取得することなどもできるため、これから本格的な活用を始めていけば、今まで以上にお客さまのニーズに合わせたお店づくりができるようになると自信を持てています。
商品開発や仕入れへの横展開を検討中
今後、データ分析は店舗の改善だけではなく、オリジナル商品の開発などにも活用していく展開を考えています。スマートフォンケースで培ったノウハウはほかの分野でも必ず活用できるはずなので、今までの商品ラインナップに限らず事業領域を広げていきたいです。
また、「UNiCASE(ユニケース)」では他社メーカーの商品もセレクトしていますが、メーカーに対しても商品がどんなお客さまに売れているか、「UNiCASE(ユニケース)」ではどのような売れ方をするかを情報提供することができるようになるため、仕入れにも活用できそうだと考えています。外出先でもノートPCで商品の動きを見ることができるようになったため、営業先でも有益な提案ができるようになりそうです。いずれアップデートで携帯からも見られるようになるのを期待しています。
グローバル展開など、今後も幅広い支援に期待
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GMOペイメントゲートウェイさんにはECの決済代行もお願いしてますので、当社のビジネスをよく理解してくれており、ECと店舗の売上を伸ばしたいという共通のゴールに向き合っています。要件設計の議論に粘り強く付き合ってくれたように、まさにパートナーとして一緒にビジネスを促進していける存在です。また、新しい広告媒体やインフルエンサーの情報など、マーケティングに役立つ最新の情報を随時共有してくれる点にも助けられています。
今後、当社は中国や東南アジアに向けた越境ECや店舗展開にも注力していきたいと考えているのですが、GMOペイメントゲートウェイさんではグローバル進出も総合的に支援ができると聞いています。今回のダッシュボードの導入だけにとどまらず、これからもさまざまな面でイノベーションの促進に力を貸してもらいたいと思います。
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CCCフロンティア株式会社
https://www.cccfrontier.co.jp/
日本最大級のスマートフォンアクセサリー通販サイト「UNiCASE(ユニケース)」を運営し、ECのみならず国内外で計14の直営店舗も展開しているCCCフロンティア様。5万点以上の幅広い商品ラインナップを特徴としているほか、スマートフォンアクセサリーがほとんど存在してなかった時代から事業を行ってきたという長年の歴史を持っています。
また、商品の企画やデザインを行うCCCフロンティアデザイン様、ECサイトのシステムやPOSレジの開発を行うCCCフロンティアラボ様といったグループ会社と連携することで、幅広い事業展開を可能にしています。